ばぶのばぶなひとときをご紹介します
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スパの中の床屋さんで

明日はすごく懐かしい友人が訪ねてくるというので、少しでも男前を上げておこうと、スパに行き、せっかくだからと入浴する前に施設内の床屋さんで散髪をしました。

このお店は曜日と時間帯で担当している二人のスタッフコンビが異なります。

この日の店内担当が私の好みの二人のスタッフの顔触れであることを確認して、それならば散髪してもらおうと心の準備をすっかり整えて予約表に『ばぶ』と名前を記入しました。

小柄なAさんと、すらりと背の高いB さんです。年齢的にはAさんのほうが少し上で、担当時間内の責任者はBさんです。初めてこの床屋で散髪をしたときにはローテーションの関係でAさんでした。「私はプレッシャーに弱い典型的な日本人です」といいながらどんどん散髪してくれました。そこでその言葉のつなぎに「あのね『プレッシャー』はね、それをはねのけた時の快感の為にあるんですよ。私を踏み台にしてどんどん自信を深めてくださいな」とさり気に励ましました。Bさんは別のお客さんの髪を散髪しながら私たちのこの会話のやり取りを聞くともなく聴いておられるようでした。

さてそれからひと月半位経過してこの店で散髪をしました。たまたまこの日のその時のローテーションでBさんの散髪担当でした。AさんBさんと順繰りで公平で塩梅いいぞと思いました。

髪を切ってもらいながら「なぜ床屋さんになったんですか?」と訊くと両親の影響だという返事。ご両親とも実家で床屋さんをしている家庭で育ったのだそうです。

そして「(私が)小さい時から『床屋さんは良いぞ、床屋さんは良い(職業)だぞ』と年中両親から聞かされていたから何となく自分も大きくなったら床屋さんになろうって小学生くらいの時には心を決めていました…」親の職業を見て育ち、自分もその道に進んだという事でした。こういうのってばぶ好みのお話しです。共働きで大変な面も多々あったでしょうが、親御さんもいい子育てをなさったのだろうし、子どもの側からすれば自分の将来の憧れ像を身近にリアルに感じながら成長したのだろうと思いました。何故かすごく精神の健康さ健全さみたいなものを感じました。

そして今回の散髪はどちらの担当になるのかな・・・と御店の外の待合コーナーに座っていますと「ばぶさん、お待たせしました」と名前を呼ばれました。じゃじゃ~~ん。

その声はAさんでもなくBさんでもなく男性でした。63歳の私よりもおそらく5~8歳は年上のパパさんです。第3の人物Cさんもいたというのは意外でした。想定外でした。

その散髪ぶりはこの道50年の上はこなしてこられたのであろうという見事にそつのないものでした。その経験年数のキャリアが彼の余計な邪念も迷いもけれんみも全部そぎ落とし研ぎ澄まされた自然体での散髪。『職人の達人ぶり』みたいなオーラがあって、散髪が仕上がった時には不思議と癒されている自分自身を感じました。私も彼のような雰囲気のある職人の気質を育み獲得したいと思いました。キャリアは財産ですね。


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# by 09donpo11 | 2017-05-28 06:39 | 子育て・子の育ち・あそび | Comments(0)

遅番保育寸描 ①キャッチ&リリース  

この4月から『遅番保育』担当の保育士をしています。私の勤務時間は11:3019:15です。

17:00までは一時保育室をサポートして17:1519:15は保育園の幼児棟の遅番保育のお子さんと延長保育のお子さんの保育をしています。

いろんなお子さんがいます。静かに遊べる遊びでこの時間帯を過ごせるお子さんはそれなりに見守ります。

いっぽう、どちらかというと活発なあそびをしたいお子さんもいてこのお子さんたちの対応で保育の工夫の日々です。

大人とのかかわりやスキンシップを求めてそれを「行動」という言葉で表現してきます。自分のあそびたいつみきの世界を大人にサポートしてもらって「もっと面白く遊びたい」お子さんがいます。それはそれでその子のあそびの欲求がどこにあるかを読み取って直接手を添えることや、やり方のアプローチにヒントを出したり励まし褒めたりします。

自力のみでは作り切れない構成を成功させたくて自己課題の限界に挑んでいます。

さてやっかいなのはかまって欲しくてじゃれてくるお子さんたちです。一人一人じゃれたい欲求の温度差がある子たちが2人~3人と束になってくるのですが、先頭切ってじゃれてくる子ども、仲間を得ていることでヒートアップしてくる子、なんか面白そうだとイレギュラーに加わってくるニュウフェイス。その欲求の温度差を読み取りつつ束になって程よく面白さを提供します。感じ取れる「面白さ」に対して彼らは貪欲です。

元よりこの時間帯は「静かに遊ぶ」「走り回らない」「大声を出さない」で安全に親御さんのお迎えまでの時間を過ごすというのが基本前提です。そこでこの範囲(ストライクゾーンをやや広めにとって)を極端に逸脱しない対応に努めます。ゆる~く規制しつつそれぞれの欲求に程よい満足を得られる境目を関わりの中で探っていきます。

延長保育のお子さんたちは18:15分におやつを食べます。

そのあと延長保育のスペースに移動します。この時には幼児組のお子さんに加えて2歳クラスのお子さんも含めた保育となります。

発達の段階が違いますから、あそび方や、欲求不満の表現(行動の言葉)が違ってきます。

次々とおもちゃをとっ散らかしていく2歳児が一人います。

彼の欲求や好みのあそびをその行動の中に読み取ることに努めます。

対応のアプローチにひと工夫ふた工夫が必要となります。

いわばこちらの保育の力量とセンスが問われているのです。

自由に動き回らせていたのではとっ散らかったおもちゃ群を片づけても片づけてもおっつきません。

そこで床に正座した私のモモの上に彼を座らせ落ち着けるような条件を探ります。当然彼は逃げ出そうとします。逃げおおせるぎりぎりのところで後ろから瞬時に抱き留めモモの上という「振り出し」にすわらせます。これを5分近く繰り返して遊んでみました。

7回に1回くらいの頻度でギリギリ微妙なところで逃げ切れるように捕まえそびれてみます。するとこのあそびが面白く感じたのでしょう。

わざわざ自分からモモの上に座ってきてリプレイをしたがりました。

『キャッチ&リリース』という遊び方の誕生のひとときでした。


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# by 09donpo11 | 2017-05-23 06:21 | 子育て・子の育ち・あそび | Comments(0)

第15回ワンコイン朗読会&朗読広場 ~報告~  

昨日5/20予定通り無事開催できました。発表の他に新たな提案もありました。

今回はご常連の参加者が5人他の用事等とのブッキングで欠席でした。

けれども、一方、初参加の方が4人ほどありました。

朗読&語り作品並びに絵本の読み聞かせは以下の通りでした。

①白い門のある家 (小川未明・作)

②だるまさんが (かがくいひろし・作)

③東の果て天のかなた (中国の民話)

④嘘をつくのが上手な男&嘘を言わなくなった男の話 (日本民話2)

⑤虔十公園林 (宮沢賢治・作)

~主催者ばぶの感想~

今回は『宮沢賢治・作虔十公園林』を読みました。この作品は自分としては5年ぶりの再演でした。

作品の冒頭「虔十はいつも縄の帯を締めて…」とありますが、5年前はここの部分は単に字面を読むだけの読み飛ばし()状態の朗読でした。が、今回はこの作品を何度も読み込んでいく中で自問自答していましたら「なぜ『縄の帯』だったのだろう?」という疑問にぶつかりました。

自分流の独自の解釈ですが、

『縄の帯』は虔十さんにとって少なくとも特別な付加価値のある縄だったのではないか?

例えばある日虔十のお父さんかお兄さんが縄を綯(な)っているところに出合います。

手のひらからわら束が『縄』になって新たに生まれ出てくる瞬間に出合った虔十さんは大きな感動と沢山の不思議を感じ、『自分もやってみたい(作ってみたい)』と縄の綯い方を教わった。

そして初めて自力で綯って完成することのできた愛着のある『縄』を自分の腰に巻き付けて帯にしていた…。

今風の子どもの言葉で浚ってみると「じゃ~~ん、スーパーヒーローのベルトだじょ」といった調子だったのではないでしょうか。虔十さんの得意満面の晴れがましい笑顔が浮かんできます。

虔十という人のキャラと彼の生活ぶりがこの「縄」からたくさん連想できました。

一方この日聴きに来てくださった方から後日メールで虔十が腰につけている「縄ですが・・

『仏教的にいえば、「因縁」ではないでしょうか。先祖から伝わってきた、聖なる意思と考えると、

ドラマチックですねー』という視点をいただきました。作者の宮沢賢治さんがどのような思いを込めて虔十の「縄の帯」について綴られていたのか益々興味が深くなりました。

~これまでの朗読会を通じて新たな提案~新たなムーブメント~

「この朗読会を通じて出会った人たちで水上勉・作の『ブンナよ木から降りてこい』を45人で群読してみてはいかがでしょう。」という提案がありました。面白そうな企画なので第17回ワンコイン朗読会&朗読広場(9/30土)のメイン作品として具体化しましょうということになりました。是非この企画に参加したいという方は名乗りを上げてくださいね。


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# by 09donpo11 | 2017-05-21 10:35 | 朗読&朗読よもやま話 | Comments(0)

福島に行ってきました  の続き  

今回の支援の旅は12()13()14()23日の訪問でした。

直接現地に行くのは今回が21回目。 走行距離は790㎞の行脚でした。

福島市で3か所、田村市で一か所訪問してきました。

「森のほいくえん野の子」を訪問した後、同じ福島市内の

『放課後等デイサービス むすび』という施設をおたずねしました。

この施設を立ち上げた穴澤由美さんとは昨年の8月伊豆の『保養ネットよこはま 河津古民家キャンプ』で初めてお会いしました。その時彼女は「私は『障がい児が放課後過ごせる居場所』というものが見当たらないのでぜひとも何とかして作りたいと思って活動しているのです。」とお話しされていました。そしてこの春一本の電話が入りました。「居場所が作れました。4月からオープンしています」という吉報でした。そのお話を聞いてビビビと閃き「野の子に行くのでその後見学させてもらいたい」と申し出ました。話はすぐに受け入れられました。

この民間施設を立ち上げるにあたっての熱い思いの丈がリーフレットの中に語られていますのでご紹介します。

私たちの想い

障がいがある子どもたちは、日常生活の中での不安や人間関係など様々なストレスを自分の力で跳ね返すことは困難です。子どもたちには、遊びや運動を通してストレスを発散させ、自信を持たせ、みんなと遊ぶことの楽しさや喜びをたくさん経験させたいと思っています。

  ~遊びは!~

子どもの成長を促すためにとても重要です。例えば、人との関係性や相手の思いと自分の願いを伝え合い理解し合う事、がまんする力・譲り合う力・ルールを守る等々、「遊び」には人格形成に大切な要素が含まれています。

  ~運動は!~

12歳ごろまでを「ゴールデンエイジ」といい、運動を通した神経系統への刺激は運動能力の向上に大きな役割を果たすと言われています。この時期を大切に考え、子どもの体力づくりに力を入れたいと思います。

  ~学習は!~

生活に必要な基本的な「読み」「書き」「計算」等は、子どもたちにとって大きな希求です。可能なお子さんには十分な支援を致します。

穴澤さんと歓談していて印象深かったことばは「障がい児が小学校、中学校、高校と進学し卒業した後の就労支援までを整えて、その後彼らが社会に出たときに自活できるような能力を身につけさせてあげたいのです。」彼女の思いの丈のスケールに圧倒されつつ大きな共感を覚えました。

後で気づいたのですが「森のほいくえん野の子」の園長さんの丹治さんは昭和18年生まれ、穴澤施設長さんは昭和19年生まれ、私より10歳上の人たちと何故か御縁があり心惹かれます。世代的にハングリー精神の健全な息吹を感じました。そして自分自身の10年後に向けての一つの憧れ像を得たような気がした今回の旅でした。


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# by 09donpo11 | 2017-05-16 09:25 | 3/11を忘れない | Comments(0)

福島に行ってきました。

今回の支援の旅は12()13()14()23日の訪問でした。

直接現地に行くのは今回が21回目。 走行距離は790㎞の行脚でした。

福島市で3か所、田村市で一か所訪問してきました。

昨年の12月福島市の『森のほいくえん野の子』の施設長の丹治さんから

「やっと認可が取れました。その節はお世話になりました」

という嬉しい報告と、リンゴが届きました。

私は4年前こちらの保育園に自作の木のパズルや木のおもちゃなどを復興の支援品として贈り、さらにその数か月後に『お話おじさん』として訪問をした経緯があります。

市から認可が取れたという吉報にビビビッと反応して『お祝いにパーテーションを制作して、時期はゴールデンウイークの次の週に届けよう。』というアイデアが即、閃き決意しました。

こちらの保育園は最初無認可として立ち上るため「三日後には入園説明会を開く」というタイムスケジュールの中、まさにその直前あの東日本大震災(2011//11)にあいました。

それから今日に至るまで本当に苦しい運営の中へこたれずに踏ん張って6年間の保育実践を積み上げその実績が認められ「森の保育園野の子」は福島市の小規模保育事業B型として市から認可されこの4月から認可保育園としての新たな一歩を踏み出したのです。定員19名という枠ですが今年は12名でのスタートです。

今回のワクワクパーテーションの制作には自分でもびっくりするくらい普段以上に熱が入りました。

材料の段ボールを集め、こつこつ縫い上げ、ザクザク切り抜き、ペタペタクラフト紙と和紙でコーティングして制作延べ時間41時間。

材質:段ボール紙製 

寸法:厚み28㎜×縦幅640㎜×横幅780㎜のパネルに○△□の大小の窓を開け

これを蛇腹折5枚連結し完成しました。

12()のお昼寝明け「野の子」の子どもたちはワクワクパーテーションとご対面。

早速中に入り込む子ども、○窓から顔を覗き込む子、大きめの窓をトンネルくぐりして中から出てきたり外から入り直したりする子、一番端のパネルをドアに見立ててやたら開けたり締めたりする子。

5枚のパネルは5角形のお家になったりUの字型になったりVの字型になったり、W型っぽくなったりして狭い空間になったり広い空間になったりと変幻自在です。

子どもたちのあそびの反応ぶりがあまりに穏やかで和やかに楽しんでいる姿に私は感動して、保育時間が終わったあと2階の予備室でさらに5時間かけて和紙をもう一重貼り重ねて『念入り仕上げ』にバージョンアップしました。合計で46時間の制作時間でした。


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# by 09donpo11 | 2017-05-14 20:58 | 3/11を忘れない | Comments(0)