60年後に思いを馳せて
齢を重ねて私は今61歳です。
あと60年後には121歳という計算ですが、十中八九この世に生きながらえてはいません。
それよりも前に寿命が尽きることでしょう。
レイチェル・カーソンという方が彼女の著書「センス・オブ・ワンダー」の中でこのように語られています。
・・・『子どもにとって「知ること」は「感じること」の半分も重要ではないのです。』・・・
このことばは私にとって実に偉大なカルチャーショックでした大きく保育観や人生観を変えてくれました。
昨年から仕事で一時保育室のパートの保育士をしていますが目の前の現役の子供たち(だいたい1歳半~3歳くらい)と付き合っていく上でレイチェル・カーソン女史のこの言葉はおおきな指標となっています。
私は20世紀のど真ん中に生まれた人間の一人としてまるごと21世紀を生き抜いていく世代に、どのようなバトンをどのように手渡せるだろうかと思いを巡らします。
今、目の前の現役の子どもたちがたとえばこれから60年後の暮らしの中で原発事故の後始末に困難にもめげずそのとき「粘り強く」「へこたれ難く」「しぶとく」めげずに希望を捨てずに立ち向かい続けていける感性というものがあるとしたらその感性を獲得していけるお手伝いは乳幼児期にいかに可能かと自問自答しています。
もしかしたら何かのヒントを得られるかもという予感を抱きつつ明後日開催される『福島の支援バスツアー』に参加してきます。