ばぶのばぶなひとときをご紹介します
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カテゴリ:ばぶさん童話( 109 )

ピーマン&ぴーまん、けれどぴーまん

子どもたちが始めた口喧嘩。悪口の「へっぽこあたまの、じゃがいもあたま」Vs「なかみからっぽぴーまんあたま」
中身がびっちり詰まっているジャガイモ頭のイメージに対して中身空っぽのぴーまん頭なのです。
さてこの『からっぽ』は視点を変えてみるとまんざらマイナスイメージだけではなさそうです。ばぶさん童話の中から今回は『からっぽ』というお話を紹介します。

 からっぽ  (第3稿)
   
   (前略)
「ここなにやさんですか?」
まいちゃんがにっこりと答えます。
「からっぽやさんです。」
「からっぽひとつくださいな。」
「どんなからっぽがいいですか?」
「どんなからっぽがありますか?」
「おおきなからっぽからちっちゃなからっぽまで
いろいろいろあります」
リュックの中をガサガサ探して
「それじゃぁ、このおべんとうばこにぴったりのからっぽください」
「ありがとうございます。どんないろのからっぽにしますか?」
「どんないろのからっぽがありますか?」
「どんないろのもあります。」
「じゃあ、ピンクのからっぽください」
「はい、かしこまりました。
えーと、どんなにおいのピンクがいいですか?」
「おはなのにおいのピンクをください」
「はい、かしこまりました。えーと、
あまいのと、すっぱいのと、にがいのと、しょっぱいのと あります。
どれにしますか?」
「う~~ん。あまずっぱいのはありませんか?」
「ええ~と、ごめんなさい。あまずっぱいのうりきれでーす。」
「うりきれですかぁ。あまずっぱいのがよかったんだけどなぁ」
「だいじょうぶです。いまからつくれますから、
ちょっとまっていてくれますか。」
「わーい、うれしいな。」
「では、このおなべのなかに、あまいのとぉ。それから・・・、
すっぱいのをいっしょにいれてぇ、かき・まぜ・まーす。
はーい、できあがりでーす。
ちょっとあじみしてみてください。どうでしょうか?」
しゅうちゃんは舌をぴちゃぴちゃ鳴らして味見しました。
「うーん、ちょっとあますぎです。」
「あますぎですか、それではすっぱいのをすこしたしてみますね。
あっとっと、たいへん、たいへん。ちょっといれすぎちゃいました。」
しゅうちゃんは小指で鍋のふちをさらってペロリ。
「あれ、さっきのとちっともあじがかわりません。」
「えっ、そうですか? かきまぜ方がたりなかったからかしら。
ちょっとまってください。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる」
まいちゃんは腕まくりをするとお鍋の中をかきまぜました。
「ちょっとたいへんそうですね。」
「ええ、これってちからがいるんです。」
「おなべもっているのてつだいましょうか?」
しゅうちゃんはお鍋がぐらぐらしないように両手で支えました。
「わぁ、たすかります。ありがとう。
ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる。はぁ。」
「だいじょうぶですか?」
「あせがめにはいりました。すみません。
ちょっと、ぐるぐるこうたいしてくれますか?」
「ええ、いいですよ。ぐるぐるぐる、こんなかんじでいいですか?」
「うわぁ、あなたじょうずですね。」
まいちゃんに褒められてしゅうちゃんは嬉しくなりました。
「それほどでもないですよ。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる。」
「いやぁ、あたしよりもだんぜんじょうずです。」
「そうですか?ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる」
「けっこうちからがいるでしょう。だいじょうぶですか?」
「ええ、だいじょうぶです。ぐるぐるぐる、ぐるぐるるるるるぅ」
「なんか、さっきよりもだんだんスピードがでてきていますよ。」
「そうですかぁ?。ほんきでやったら もっとスピードでますよ。
ぐるぐる るるるる ぐるぐる るるるる
ぐるるる るるるる るるるる るるるる うんうんうーんうん」
「ストーップ」
「きゅきゅぅうううう。」
やっとかきまぜるのを止められてしゅうちゃんはほっとしました。
「わーっ、きれいなピンクいろになっていますねぇ。
わーっ、あなたのほっぺもきれいなピンクです」
「いやぁ、ちょっとだけくたびれました。」
「そうでしょう。そうでしょう。おみずいっぱいいかがです?」
「ありがとう。ごくごくごく。おいしかった。ごちそうさま。」
「ちょっとあじみしてみましょう。ぺろり・・・うう~ん」
「どうですか?」
「あなたもあじみしてみてください。はいどうぞ」
「ありがとう。ぺろり・・・うう~ん」
ふたりはいっしょにいいました。
   (後略)
ぴーまんの果肉に包まれたあの空間はどんな『からっぽ』?どんな意味がある?
おいしさの余白であり、ピーマンの夢や希望が詰まった『うろ』であり、ピーマンの果肉のおいしさを作り出すための必然がからっぽを作り出しているのです。この形状ちょっとシュークリームにも似ていますね。

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by 09donpo11 | 2015-12-06 10:43 | ばぶさん童話 | Comments(0)

このごろ何故かピーマン&ぴーまん、

最近はほぼ連日のようにぴーまんを調理したものを含めた食事にはまっています。
調理に使えば使うほどぴーまんへの恋心(?)が深まりつつあります。
ぴーまんは一つ一つの形が個性的です。造形的にも楽しくて『美』を感じます。
先ずはぴーまんを取り込んだばぶさん童話から『わるぐちけんか』のご紹介です。
この童話を書いたころの私は食材としてのぴーまんをことさら好きではありませんでした。

 『わるぐちけんか』 (第2稿)


もうじき夏です。どうぶつ村のこども園では
みんなが一人一本ずつ畑にきゅうりの苗を植えました。
毎日せっせと世話をしたので、苗はぐんぐん大きくなりました。
やがて黄色の花が咲き小さなちいさなきゅうりができはじめました。
「ぼくのほうがりっぱだぞ」 とリス君が得意になって言いました。
「あたしのほうがおおきいわ」 と猫ちゃんが負けずに言い返しました。
「なんだぃ、ねこちゃんのきゅうりなんて へぼきゅうりじゃないか」
とリス君は自分のきゅうりを撫で撫でしながら言いました。
「へぼきゅうり? よくもいったわね、なによ へぼへぼきゅうり」
とねこちゃんはシッポをくねくね言いました。
「へぼへぼきゅうりだってぇ。なんだい、あばばのばぁ の ばあーたれぷう」
リス君はあっかんべぇをしながら言いました。
「なによ、びびびのびぃ の い~だらり」
と猫ちゃんは両方の人差し指で口を横に大きくひろげていいました。
「しっぽくねくねへびしっぽ」 と言ってリス君は 
猫ちゃんのシッポみたいに体をくねくねくねらせながらいいました。

「へびしっぽだってぇ、うええええん」
とうとう猫ちゃんは泣きだしました。
その泣声を聴いてへび君が穴の中から出てきました。
「だれだ、ぼくはねこのしっぽなんかとちがうんだぞ。
ぼくのからだはあたまのてっぺんからしっぽのさきっぽまで
ぜんぶぜんぶ、ぜ~~ぶへびなんだぞ。
ねこちゃんリス君に言ってやれ『ぼさぼさシッポのけむししっぽ』って」
へび君に励まされて猫ちゃんは元気を取り戻してリス君に言いました。
「あんたなんてなにさ、ぼさぼさシッポのけむししっぽ」

「 ぼさぼさシッポのけむししっぽ だってぇ、
うえーえ えん えん うえーえ えん えん」
リス君のその泣声を聴いて
木の高い処の葉っぱの先から ぴゅ~~~と糸を伸ばして
空中ブランコみたいに けむし君が降りてきました。
「はなしはすっかりきいてたぞ。りす君まけるな。
ねこちゃんとへび君にいってやれ。
『おたんこなすのあんぽんたん』っていってやれ」
リス君は大きく息を吸い込んで
「よぉおおし、おたんこなすのあん・ぽん・たーん」といいました。
「おたんこなすの あんぽんたん だってぇぇぇ」
猫ちゃんとへび君は二人揃って大きな声で泣きました。
猫ちゃんとへび君の悲しい鳴き声を聴いて
猫ちゃんと大の仲良しのウサギちゃんが
ぴょんぴょんのぴょ~んと駆けつけました。
「ねこちゃん へび君、あたしが来たからもう大丈夫よ。
あのふたりにいってやりなさい。
『とんちんかんのどてかぼちゃ』ってさあ、はやく言って」
ウサギちゃんの応援で猫ちゃんとへび君は元気百倍いいました。
「とんちんかんの どて・かー・ぼちゃ」

「とんちんかんのどてかぼちゃぁだってぇぇ。うえーん えん えん」
リス君とけむし君は大きな声で泣きました。
その時高い木の枝から枝へ幹から幹へぱ、ぱ、ぱ、ぱ、ぱっと
まるで忍者のようにサル君がやって来て決めポーズでいいました。
「そこまでだ。
ここはおれにまかせろ。
リス君けむし君あの三人にいってやれ。
『へっぽこあたまのじゃがいもあたま』って」
「よおおし、そっちのチームなんかぁ・・・
『へっぽこあたまのじゃがいもあたま』
どうだぁ、まいったかぁ」
「なにさ、そっちのチームこそ
『なかみ・からっぽ・ぴーまんあったま』 ぱふっ ぱふっ ぱふっ」
「おまえのかあーちゃんでーべーそっ」
「おまえのとうちゃんげろげろぽん」
「みみくそはなくそ ぷ ぷ ぷぅー」
もうみんなめちゃくちゃのぐちゃぐちゃになって
わるぐちをいいあいました。
そのとき 近くの学校の鐘が 
「きーん。こーん。かーん。こーん。
きーん・こーん・かーん・こーん。」
となりました。すると誰かのおなかが
ぐぅーっ
となりました。
「おなかがすくからかーえろ。 
けんかやーめんっぴ、 
いーち ぬけた。」
「かえるがなくからかーえろ。
にー ぬけた。」

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by 09donpo11 | 2015-12-05 13:25 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ゴリちゃんとリラちゃんに空が聴かせてくれたお話し

ばぶさん童話 ゴリちゃんとリラちゃんより
第8話 ゴリちゃんリラちゃんのサイクリング (第3稿)
   
ごんごり川の土手の道が、
今月新しく「サイクリング専用の道」に整備されました。
そこでゴリちゃんとリラちゃんはサイクリングに出かけました。

ごんごり川の土手の道 チリリン チリリンとベルを鳴らし
元気よくペダルを漕いでいくゴリちゃんとリラちゃんです。
風がとっても気持ちいいです。
すると、その風に交じってとってもいいにおいがします。
甘いバニラエッセンスのような香りです。
ゴリちゃんはペダルをこぐのを止めて大きく息を吸いました。
「リラちゃん、なんかとてもいいにおいがするよ。」
「ほんとうだ、どこからにおいがくるんでしょう」
「しらべてみよう」
二人は自転車から降りました。
「あっ、このきからいいにおいがしてくる」
その木には名札がついていました。
「なんてかいてある?」
「えーとね、『カラクニオガタマの木』だって」
「へえ~『カラクニ・オガタマ』かあ」
ゴリちゃんはもう一度、思いっきり花のにおいをかぎました。
「ほんとうに、いいにおいだね」
アイボリーホワイトの小さな花びらがばらばらになって、
木の根元に沢山降り積もっていました。
「これおみやげにしよっか」
「うん、ママきっとよろこぶわ」
二人は花びらを手のひらいっぱいに拾うと
ポケットに詰めました。
「ちょっときゅうけいしよう」
ゴリちゃんとリラちゃんはロクジ大橋の南側の土手に寝転んで、
思いっきりぐぅ~んと手足を伸ばしました。
「はああ~あ~」
「いいてんきだね」

二人が空を見上げていると空が素敵なお話をしてくれました。
それはこんなお話でした。

『白い雲が そらに ぽっかり とありました。
「あるある、あのくものことだ」
風が ぷふぅっ と吹いてきました。
「あっ、ふいてきた、ふいてきた。」
白い雲は ふわぁっ と押されて 
驚いて「うひょっ」と言いました。』
二人はにこにこうなずくと「うんうん」といいました。

『白い雲が 空に ふわぁ っとありました。
風が ぴゅ―ぁあ と吹いてきました。
白い雲は びよぉおお っと押されて
面白そうに「わ~~い」と言いました。』
二人はわくわくしながら「うんうん、それから?」といいました。
『白い雲が 空に びよぉおお っとありました。
風が だばぁああ と吹いてきました。
白い雲は どひゃぁあ っと押されて
「あれ~~」と言いました。』
二人はハラハラしながら「うんうん、それから それから?」

『白い雲が 空に どひゃぁあ っとありました。
白い雲のおなかに ぽっかり と穴ぼこがあいてしまいました。
風が ぴろぴろぴろぴろぉお と吹いてきて
「とんねる くぐってもいいですか」
と訊きました。』
二人はドキドキしながら「うんうん、それで それで?」

『白い雲は「ちょっとだけならいいですよ。
・・・ひゃぁあ~、くすぐった~い」
といって体をねじりました。
風は「でられなくなっちゃったよぉお」って言いました。
白い雲と風は「わっはっはっは」って笑いましたとさ ~おしまい~』

ゴリちゃんとリラちゃんは空に向かってパチパチパチと拍手して
大きな声で『はっはっは』と大笑いしました。
「そらさん、ありがとう。おもしろかったよ」
「じゃあ、またね」
ゴリちゃんとリラちゃんはまた自転車に乗って
土手の道をチリリン チリリンと走っていきました。 

~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-11-14 10:13 | ばぶさん童話 | Comments(2)

リニューアルした自転車はゴリちゃんの心もリニューアル

ばぶさん童話 『ごりちゃんとりらちゃん』より
第7話 ごりらパパさんの自転車教室  (第3稿)

物置小屋をがさごそがさごそ
ごりらパパさんは朝早くから大掃除
「どこやっちゃったかなぁ・・・。確かここに・・・」
あっちの荷物をこっちに動かし、こっちの荷物をあっちに動かして
いったい何を探し物しているのでしょう。
「おや、このカバーをかけてあるものは何だったかな?」
パパさんはずるずると物置小屋の外に引っ張り出しました。
埃をぷっぷっぷーのパタパタパタとやってカバーをはずしました。
「おんやまぁ、こりゃ懐かしい。」
肝心の自分の探し物をやめて、あちこち撫でまわしました。
「パパなにやってんの?」
「うん、パパが子どもの時に乗っていた自転車だ。」
「ちょっと、おんぼろっぽくない?」
「大丈夫だ。どこも壊れていない。
ちょっとあちこち色が剥げているが
錆を落として油をさして ペンキを塗りなおせば・・・OK!」
次の日の朝早くから大張り切りのごりらパパさん。
「じゃ~~ん。かんせ~い。大成功。よくガンバリました。」
パパさんは自分で自分を褒めました。
「ぱぱぁ。ママがおひるごはんだってさ。・・・なにやってんの?」
「やあ、ごりちゃん。見てごらん。昨日の自転車。」
「わー。ぴかぴか」
「そうさ、ぴかぴかのしんぴんのぴんだ。
名付けて『ピカシンⅡ世号』パパからゴリちゃんへのプレゼントだ」
「・・・」
「おやぁ、なんだかあんまり嬉しそうじゃないね。」
「だって、ぼく、じてんしゃきらいだもん・・・」
「どうして嫌い?」
「だってぼく、じてんしゃうんてんできないんだもん」
「大丈夫さ、パパが上手に運転できるように教えてあげるさ。
上手に乗れるようになったら楽しいぞ。なんてったて
自分の好きなところに何処へだって行けちゃうんだぞ。」
お昼ご飯を食べ終わるとごりらパパさんはゴリちゃんを肩車して
鼻歌を歌いながらピカシンⅡ世号のところに来ました。
自転車はぴかぴかのしんぴんのぴんで
ごりちゃんとパパを待っていました。
「さあ、練習れんしゅう・・・おや、どうしたんだい?」
「だって、ぼく、じてんしゃこわいんだもん・・・」
「どうしてこわい?」
「だってぼく、ころぶといたいからこわいんだもん・・・」
「大丈夫さ、だれでも最初は転ぶことだってあるさ。
転びながら上手になるんだ。」
「でもいたいから、やだ」
「大丈夫、上手に転べばいいのさ。」
「じょうずにころぶとどうなるの?」
「上手に転ぶとちょっとだけ痛い。」
「じょうずでなくころぶとどうなるの?」
「上手でなく転ぶと『へたっぴー』になる。」
「じゃあ、『もっとへたっぴー』にころぶとどうなるの?」
「そうすると『へたっぴーのぴぃー』になる。」
「じゃあさぁ『もっとへたっぴーのぴぃ―』にころぶとどうなる?」
「そうだなぁ『へたへたぴっぴのぴっぴりぴっぴぴー』になるな。」
「・・・じゃあさ『もっともぉーっともぉーっと…』なったら・・・」
「牧場の牛がみんなして『も~~~ぉ』と啼いて
へたへたぴっぴのぴっぴりぴっぴぴーが
カミナリさんと二人で空から落っこちてきて
『おおいててて』ってお尻をさすって、
お山のカラスが『カー』っと鳴いて
お池で蛙が『ケロケロ』って騒いで、
もう、町中がシッチャカメッチャカになるだろうな」
ごりちゃんは顔をしかめてお尻をさする真似をしながら
「あはははは」って笑いました。

「さあ、練習れんしゅう」
だいじょうぶっかなぁ」
「ブレーキに手をかけてハンドルを軽~く持って、
ペダルを…おっとそうか。やり方替えよう。
ゴリちゃんこっちの道の少しだけ下り坂で練習だ。
ペダルはまだ漕がなくて大丈夫。」

よろよろもたもた、よろよろおっとっと。
ちょっとスピードが出てくると
ゴリちゃんはブレーキをききーっと握りました。
ごりらパパさんは坂道が終わると、
もう一度スタート地点まで自転車と
っゴリちゃんを押して戻りました。
ゴリちゃんはどんどん上手になってきました。
そして10回目の運転の時には何とゴリちゃん得意のでたらめ歌で
♬よーろよろ もーたもた、よろよろおっとっと
  よーろよろ もーたもた、よろよろおっとっと 
 じーてんしゃ じーてんしゃ よろよろおっとっと
  あっちいって こっちいって よろよろおっとっと ♪
と鼻歌を歌いながら自転車を運転しました。
「ゴリちゃん。楽しいかい?」
「うん。たのしーい。ぼく、じてんしゃ、だいすきだ。」
「あっとっと。」
すってーん。
「おっ。ゴリちゃん、今の転び方、ぴんぽ~ん。大成功。」
「ちっともいたくなかった。」

よろよろもたもた、よろよろおっとっと すって~ん。ずりっ。
「よっ、転び名人!また明日も練習しよう。」
「パパァ~、いまのいたかったぁ~」
「そうかぁ。痛かったら泣いてもいいぞ。
『痛いの痛いの、夕焼雲までとんでけぇ~』っと」
パパは痛いの飛んでけダンスを踊りました。
「とんでけ~」
と、ごりちゃんもまねっこで二人一緒に踊りました。
                 
~お・し・まい~



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by 09donpo11 | 2015-11-08 13:41 | ばぶさん童話 | Comments(2)

リラちゃんの作ったクッキーは・・・

ばぶさん童話『ゴリちゃんとリラちゃん 』より
第6話  クッキーリラちゃん   (第3稿)

昨日ゴリラのリラちゃんがクッキーをたくさん作りました。
薄力粉・砂糖・溶かしたバター・卵・牛乳・塩少々
さくさくかき混ぜモミモミこねて
伸ばして丸めてくるりとねじって・・・。
リラちゃんのクッキー作りも今度で3回目です。
1回目はパパの誕生日のプレゼントに、ママと一緒に作りました。
2回目はママの誕生日のプレゼントに、とママと一緒に作りました。
クッキーを食べたくなったので
3回目は誕生日ではないけれど自分のために作りました。
もうすっかりクッキー作り名人ですから
今度は一人で作りました。
とってもはりきって作ったのでずいぶん沢山できてしまいました。
食べても食べても食べきれません。
「そうだ、いいことおもいついた。
ゴリちゃんにもあたしのクッキープレゼントしちゃおう。」
リラちゃんは素敵な絵が描いてあるお弁当箱を
ママから貸してもらうと いろいろな形のクッキーを
お弁当箱の中にきれいに並べて入れました。
クッキーたちはちょっとおすましをして
よそいきの顔をしています。

まあるいクッキー しかいくいクッキー さんかくのくっきー 
ハートのクッキー リボンのクッキー ゆびわのクッキー
おほしさまのクッキー チューリップのクッキー
めがねの形のクッキー ドーナツみたいな形のクッキー
お弁当箱の中はなんだかとっても楽しくなりました。

リラちゃんは一番お気に入りのハンカチで
お弁当箱を包みました。
この間から練習していたちょうちょう結びも不思議なことに
今日はたったの一回でとってもかわいい蝶々の形に結べました。
♪ランララーラ ラン ランララーラ ラン ♪
リラちゃんはスキップで歌いながら、
ゴリちゃんのとこに行きました。
ところが途中で石ころに躓いて
「あっ!」っと、転んでしましました。
ちょうちょう結びで包んだお弁当箱は
リラちゃんの手をすり抜けてカラカラコロコロロン。
その時ちょうど自転車に乗ったゴリちゃんが
チリリンと通りかかって 急ブレーキでキキーィ。
自転車からぴょいっと飛び降りると
「りらちゃん。だいじょうぶかい?」とたすけ起こしてくれました。
「はい、リラちゃんのおべんとうばこ。」
「ありがとうゴリちゃん。これゴリちゃんにプレゼント。
あたしのつくったクッキーよ。おいしいわよぉお。」
「じゃあ、あそこでいっしょに食べようよ」
リラちゃんはちょうちょう結びを解くと
お弁当箱を開けクッキーを見ました。
二人は同時にさけびました。
「あっ!」「わーい」
「あっ! あたしのつくったクッキーのかたちが・・・」
「わーい。こんなにたくさんいろんなかたちのクッキーだ。
うれしいなぁ。たのしいなぁ。 これはなんだろう? 
ヨットにでんしゃに、こっちはヘリコプターかな。
『バキューン』って てっぽうのクッキーもあるぞ。
これはなにかな…じどうしゃに、ひこうき。
あっ、ふたごのかいじゅうだ。おばけもいるぞ。
リラちゃんこれぜんぶぼくにくれるの?
ボクの大好きなものばかりよくこんなにたくさんしっていたね。
リラちゃんってほんとうにすごいなぁ。」
ゴリちゃんがとっても喜んでくれたので
リラちゃんも嬉しくなりました。

                          ~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-11-07 12:23 | ばぶさん童話 | Comments(0)

アヒルになったゴリちゃん

ばぶさん童話 『ゴリちゃんとリラちゃん』より

第5話 グゥワッグゥワッゴリちゃん  (第3稿)

キィコ キィコ キィコ
ブランコは小さく揺れます。
乗っているのはゴリちゃんです。
「ごーりーちゃん」
「あっ、リラちゃん。ほら、みてみて、ぼくすごいんだよ。
リラちゃんみたいにブランコ、たちのりできるようになったんだ。」
「すごいね。ゴリちゃん、・・・こわくないの?」
「うん、もうこわくないもん。」
「それじゃあ、あたし、ブランコおしてあげる。えい!」 
キィーコ  
「こここここっ・・・」
「だいじょうぶ?」
「こ、こ、こわ~~く・ない」
「あっそぅ。おっこちないようにつなをぎゅっとにぎって」
「うん、わかった。」
リラちゃんはブランコをさっきよりももっと元気に押しました。
「それ~~。」 ギィイーコ 
「こここここ・・・」
「こわいのぉ?」
ごりちゃんたらぐっと我慢して
「こけこっこーぉ」
とニワトリの鳴き真似をしました。
ギィイーコ  
ギィイーコ
それでもブランコの大揺れにだんだん身体が慣れてくると
ギィイーコ
「あはははは」
ゴリちゃんは全然怖くなくなって今度は嬉しくなりました。
「だはははは」
もっと嬉しくなって沢山ブランコしたくなりました。
「かーわって」
「やだ~」
ギィイーコ ギィイーコ ギィイーコ
「うひょひょひょひょぉ」
「かぁーわって」
「だめぇ~」
ギィイーコ ギィイーコ ギィイーコ
「ひゃーほほはぁ~。けけけけぇ」
「かーわって。かあ―わってっ。」 
「やぁーだぁーよっグゥワッ」
「かわって かわって かわってぇ」
「グゥワッ、グゥワッ、グゥワア~。」
その時ゴリちゃんのお尻がむずむずしました。
ぴょこ~~ん
なんとお尻にアヒルのしっぽのような羽が出てきました。
「かわってぇー」
「グゥワッ、グゥワッ、グゥワア~。」
今度はゴリちゃんの足がむずむずしたかと思うと
あっという間にごりちゃんの足はオレンジ色のアヒルのような足に変わってしまいました。
ギィイーコ ギィイーコ ギィイーコ
「かわってぇー」
「グゥワッ、グゥワッ、グゥワア~。」
といっているそばからゴリちゃんの口がむずむずしてきて
ニョキッと
すっかりアヒルのくちばしになってしまいました。

びっくりしてごりちゃんは思わず綱を放したので
ブランコからどっしーん・・・と落ちてしまいました。
「う~~ん、う~~ん、 う~~ん。」
「ごりちゃん、ごーりーちゃん。
おきてよ。おきてってば。おーきーて。」
「あ、リラちゃん。おはよう。
あれっ、ない、ない、ないぞーぉ。あーよかった。」
「なんかこわいゆめでもみていたのね。
ねぇ、ねぇ、もうたくさんおひるねしたでしょ。
あたしといっしょにブランコのりしてあそぼうよ」
                                   ~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-10-31 21:11 | ばぶさん童話 | Comments(0)

初めてかいたゴリちゃんの手紙

ばぶさん童話 『ゴリちゃんとリラちゃん』より

第4話 はじめてかいた手紙  (第4稿)


きのうゴリラのゴリちゃんが
ゴリラのリラちゃんに手紙を書きました。

こんにちは。僕は元気です。リラちゃんも元気ですか。
今度一緒に遊ぼうね。と書きたかったのですが・・・。

『こんにちは。ぼくは げ・ん・き…』
ビリビリビリ
「あれれれれ。」
ゴリちゃんは元気いっぱいに字を書いていたので
紙が途中で破けてしまいました。
「もっとじょうぶな紙にかこう」
ゴリちゃんは部屋のあちこち探して、さがして、
「うん、このかみならだいじょうぶ」

『こんにちは。ぼくは げん…』
ぽきっ
「あらららら。」
今度はえんぴつがおれてしまいました。
「えーと、えーと…」
ゴリちゃんは筆箱の中をがさごそ探して、
「あった、とんがったえんぴつ。
『こんにちは。ぼくはげんきです。
リラちゃんもげんきですか?
こんどいっしょに あそ』……えーと。
リラちゃんと、なにしてあそぼうかなぁ。
おままごと?
あーぶくたった?
それとも・・・。
ぶらんこ
すべりだい

じゃなかったら・・・。
かけっこ
おにごっこ
かくれんぼ
どんじゃんけん?
んーと、んーと。なんでもいいや。
こんどいっしょに あそぼうね・・・。
わーい、かけたぞ」

ゴリちゃんは部屋の中をぐるりとゆっくり歩きながら
今書きあげた手紙を おすましした声で読みました。
「こんにちは。ぼくはげんきです。
リラちゃんもげんきですか?
こんどいっしょに あそぼうね。」
手紙を読み終えたゴリちゃんは
嬉しくてうれしくてたまりません。
だって生まれて初めて自分ひとりで書けた手紙です。

ゴリちゃんはこんどは椅子に座って背中を丸くして
一文字一文字指さしながら 
ぶつぶつとちいさな声で読みました。
「こんにちは。ぼくはげんきです。
リラちゃんもげんきですか?
こんどいっしょに あそぼうね。 うっきー。」

ゴリちゃんは目を閉じるとにっこり笑って
それから目をぱちっとあけました。
そして、ぴょんと椅子の上に飛び乗り、
「おっほん」咳払いを一つして
胸を張って大きく息を吸って、
窓ガラスがびりびり震える位に
大きな おおきな声で読みました。

「こんにちは。ぼくはげんきです。
リラちゃんもげんきですか?
こんどいっしょに あそぼうね。」

あんまり大きな声だったので、
近所の公園のお砂場でままごとしていたリラちゃんが
返事をしました。

「いいわよ。あしたもいっしょに あそびましょ。」                

                                 ~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-10-30 21:02 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ごりちゃんとりらちゃんの『ちょっとだけ』

ばぶさん童話 ごりちゃんとりらちゃんより

第3話 ゴリちゃんとリラちゃんの『ちょっとだけ』 (第3稿)
  
ゴリちゃんとリラちゃんはとっても仲良しです。
たまにちょっとだけ喧嘩することもありますが、
すぐに元の仲良しに戻ってあそびます。
だってひとりであそぶ時より、二人であそぶ時の方が
だんぜん楽しいことを知っているからです。

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ体重が重いです。
リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけ背が高いです。

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ
手のひらが大きいです。
リラちゃんの足の親指は ゴリちゃんの足の親指よりも
ちょっとだけ大きいです。

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけおしゃれです。
リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけおしゃべりです。

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけこわがりです。
リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけあわてんぼです。

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ
でたらめうたが得意です。
高い声も低い声も大きな声も変な声も、それからそれから
うんとちっちゃなちっちゃな声も出せるからです。
リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけ
こわい顔が上手です。 眉毛を上げたり下げたり
目をまん丸にしたり三角にしたりするのが上手だからです。

ゴリちゃんもリラちゃんもおんなじくらいまつ毛が長いです。
ゴリちゃんもリラちゃんもおんなじくらいウインクが上手です。
ウインクってあの片目だけつぶるあれです。
みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、
ひだり ひだり、みぎひだり、みぎみぎ。
こんなの簡単にできちゃうんですよ。
ある日リラちゃんがウインク体操というのを作りました。
すると、ゴリちゃんたらそれを見ながらあっというまに
ウインク体操の歌とメロディを作りました。
♪ ウインクたいそう ウインクたいそう いちにっさん
  にっさんにっさん いちにっさん
  みぎみぎひだり ひだりみぎ
  みぎみぎひだり みぎひだり
  ひだりっひだりっ み~ぎみ~ぎ み~ぎ・ひだりっ 
  ひだりっひだりっ みぎみぎ みぎみぎ ひだり~・みぎっ
めだまをぐるぐる みぎま~わり
  めだまをぐるぐる ひだりま~わりっ (ちゃんちゃん)♪
「はぁ、ちょっとくたびれたね」
「はっはっはっはっはっはっはっは」
と二人して大笑いしました。
その時誰かの笑い声があちこちから聞こえてきました。
ゴリちゃんとリラちゃんが周りを見回して
気が付くとスズメもカラスもダンゴムシも
はっぱのかげでデンデンムシも
みんなして一緒にゴリちゃんリラちゃんのまねっこして
ウインク体操していたんです。
「はっはっはっはっはっはっはっは」
「はっはっはっはっはっはっはっは」
大きなおおきな大笑いでした。             ~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-10-29 19:34 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ごりらママさんの『ちょっと、ちょっと』


ばぶさん童話『ごりちゃんとりらちゃん』より

第2話 ごりらママさんの『ちょっと、ちょっと』 (第3稿)

(1)
ちょっと背中がかゆいので
ごりらママさんは ググッと思い切り
左腕を伸ばしました。
痒いところに簡単に手が届きました。
ぽりぽりぽり
「ああ、きもちいい」
肩をぐるぐる回して
首をこきこき動かして
それから右腕を伸ばしてみましたら
こんどもやっぱり痒いところに簡単に手が届きました。
ぽりぽりぽり
「うう~~ん、きもちいい」
気が付くと目の前にレモンの木がありました。
木にはレモンが沢山実っていました。
ママさんが腕を伸ばしてレモンを一つ取ろうとしましたら
レモンの木は枝をひょいと高く持ち上げました。
そこでごりらママさんはちょっとジャンプして
レモンの実を取ろうとしました。
するとレモンの木は枝をくいっともっと高く持ち上げました。
「ちょっと、ちょっと、レモンの木さん。
なんか、いじわるしていません? ぷんぷん」
するとレモンの木はひょいと横を向いて
知らんぷりして聴こえないふりをしました。
それならばとごりらママさんはレモンの木の枝の脇の下を
こちょこちょこちょっと、くすぐりました。
レモンの木は
「わはぁ~、こちょばったぁ~~い」
ばらばらばらばらっ…とレモンの実を
枝から落としてしまいました。
ごりらママさんはレモンの実をひとつ拾うと
クンクンにおいをかぎました。
「うう~ん、いいかおり。これはきっとおいしいわ」
ちょっとお腹がすいたので
レモンを一個ぱっくんとまるごと食べました。
「うっき~~。すっぱい」

   (2)
レモンの木の隣にバナナの木がありました。
見上げるとおいしそうなバナナが沢山実っていました。
ちょっとお腹がすいたので
「よいしょ よいしょ よいしょ」 
バナナの木に登りました。
きちょうめんなバナナの木の上で
くいしんぼうのごりらママさんは
「ちょっと、ちょっと、どうしましょう」
どれもこれもみんな美味しそうなバナナです。
おいしそうなバナナを二本とりました。
「みぎのほっぺとひだりのほっぺにいっぽんずつね」
皮をむいて かわをむいて かわをむいてぱっくんと 食べました。
もぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
それから 皮も食べました。
むしゃ むしゃ むちゃ むちゃ ごっくん。
「あっあぁ~~、おいしい」
と目をうるうるさせて言いました。

(3)              
ちょっと眠たくなったので  
ごりらママさんは あくびをひとつ
「ふわぁ~~~っ」
いつもの木の上のベットで
ごろりと横になりました。
「うと うと うと・・・」
ぶぅ~~~ん ちょん。
ハエが一匹ほっぺたにとまりました。
「むにゃむにゃむにゃ」とごりらママさん。
手のひらでほっぺたをふわりとはらいました。
ぶぅ~~~ん ちょん。
ハエは ごりらママさんのくちびるにとまると 
「ペロペロペロ。ペロペロペロ」
バナナのかすを なめました。
ゴリラママさんは
「あらあたしをきれいにしてくれるの?」 
ハエが嘗めやすいように唇をもにょもにょ動かしてあげました。

~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-10-27 20:39 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ごりらパパさんの『ちょっと』

ばぶさん童話『ごりちゃんとりらちゃん』より

第1話  ごりらぱぱさんの『ちょっと』  

   (1)
ちょっと背中がかゆいので
ごりらパパさんは ググッと思い切り
左腕を伸ばしてみましたが
あとちょっとだけ届きません。
両肩をぐるぐる回して
首をこきこき動かして
それから右腕を伸ばしてみましたが
こんどもやっぱりあとちょっと届きません。
「うう~~ん、か・ゆ・い」
気が付くと目の前にレモンの木がありました。
きちょうめんなレモンの木の幹に
背中をゴリッとこすりました。
「あはぁあ きもちが いい」 
ひざを曲げたり伸ばしたりして
ゴリ ゴリ ゴリ
その時 ぴゅううん こっつん
とレモンの実が一個あたまにあたって
手のひらの中に落ちました。
クンクンにおいをかぎました。
「うう~ん、いいかおり。これはきっとおいしいぞ」
ちょっとお腹がすいたので
ぱっくんとまるごと食べました。
「うっひょ~~。すっぱい」
   (2)
レモンの木の隣にバナナの木がありました。
見上げるとおいしそうなバナナが沢山実っていました。
ちょっとお腹がすいたので
「よいしょ よいしょ よいしょ」 
ってバナナの木に登りました。
きちょうめんなバナナの木の上で
くいしんぼうのゴリラパパさんは
いちばんおいしそうなバナナを
一本だけとりました。
かわをむいて
かわをむいて かわをむいて
ぱっくんと 食べました。
もぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
それから 皮も食べました。
むしゃ むしゃ むちゃ むちゃ ごっくん。
「あっあぁ~~、おいしい」
と目をうるうるさせて言いました。

(3)              
ちょっと眠たくなったので  
ごりらパパさんは おおあくびをひとつ
「ふわぁ~~~っ」
いつもの木の上のベットで
はっぱをきちんと並べなおして
ごろりと横になりました。
「うと うと うと・・・」
ぶぅ~~~ん ちょん。
ハエが一匹ほっぺたにとまりました。
「むにゃむにゃむにゃ」とごりらパパさん。
手のひらでほっぺたをふわりとはらいました。
ぶぅ~~~ん ちょん。
ハエは パパさんのくちびるにとまると 
「ペロペロペロ。ペロペロペロ」
バナナのかすを なめました。
ごりらパパさんはくちびるをもにょもにょ動かして
ぽりぽりと人さし指でこすりました。
ぶぅ~~~ん ちょん。
ハエはごりらパパさんの鼻のてっぺんに留まると
『おいっちにぃ さんしぃ にぃにぃ さんし』
食後の体操をしました。
ごりらパパさんは薄目をあけるとつぶやきました。
「うるさいやつだ」
とハエをにらみつけました。
にらまれてもハエは全然気にしません。
両目をカッと見開いてもっとにらみつけました。
それでもハエは知らんぷり。
あんまりじいっとにらんだので 目が寄り眼になっています。
ごりらパパさんは そおっと そおっと 手を握りしめ 
グゥのパンチをつくると ガツンッ
「あいたた・たった。あいたた・たったぁ。 うぅおお、いってぇええ」
すっかり目が覚めてしましました。         ~お・し・まい~


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by 09donpo11 | 2015-10-26 22:00 | ばぶさん童話 | Comments(0)