ばぶのばぶなひとときをご紹介します
by どんぽのばぶ
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
全体
アップしそびれていた日記より
3/11を忘れない
ばぶさんのお話しおじさん
ものづくりのあれこれ
華麗なる加齢ライフ
人生を共にしている生活道具
日々の暮らしの中で
保育ネタ
ばぶさん童話
ばぶさん童心話
ばぶさんポエム
災害を忘れぬために
ばぶさんな童話
ばぶさんの朗読タイム
朗読&朗読よもやま話
クッキングばぶさん
イソップイばぶさん
ばぶ式ガーデニング
震災支援活動
感動のおすそわけ
健康と病気
工房日誌
子育て・子の育ち・あそび
未分類
以前の記事
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
フォロー中のブログ
生きる詩
梟通信~ホンの戯言
遺言
花と葉っぱ
オアシスの庭/ボヤントメ...
雑画帳Ⅱ
* 雫 * 
ゆるりんのポレポレ日記
ゆっくり生きる
人生って つむじ風、いつ...
グルグルつばめ食堂
Harvest Moon
秋田おじゃろぐ 
富士山大好き~写真は最高!
山歩路通信―さんぽみちつ...
おすすめ海外情報 ~ta...
長女Yのつれづれ記
気ままな日々綴り
こどものにわ
Night Flight...
墨のかほり
シヴィライ村便り~ラオス...
春のよき日に vol.2
momopororonの...
そらみて
最新のコメント
お勤め近くになりよかった..
by ruikira at 09:17
同感です。
by ruikira at 09:12
ご苦労様でした。 ばぶ..
by 坂田宣子 at 01:25
ご無事でよかったです。
by paje1912 at 23:45
この場所が朗読愛好者の交..
by 09donpo11 at 13:13
猫に哲学を学びました。 ..
by 09donpo11 at 11:06
kyao67さん コメ..
by 09donpo11 at 02:55
momopurinnさん..
by 09donpo11 at 23:16
もう一度保育の現場で、1..
by kyao67 at 21:07
娘が赤ちゃんの頃 はい..
by momopororon at 11:02
若いころの保育士だった私..
by 09donpo11 at 23:21
子どもには泣く権利も、怒..
by 09donpo11 at 05:40
手遊び♪一緒に出来るくら..
by kyao67 at 13:33
皆それぞれがある程度の力..
by 09donpo11 at 23:39
こんにちは。 スペース..
by つねさん at 10:08
> 鬼藤千春の小説・短歌..
by 09donpo11 at 01:58
はじめまして!あるブログ..
by 鬼藤千春の小説・短歌 at 10:14
今から23年も前の話です..
by 09donpo11 at 23:29
嫌いなもの、嫌いなことが..
by 09donpo11 at 20:38
こんばんは。 私も年々..
by souichinoyume at 00:10
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
朗読会 ばぶの会を開催します
at 2017-09-23 10:31
自分再生への助走  
at 2017-09-03 08:23
落葉松という楽曲と出会えまし..
at 2017-09-02 21:02
今日から9月です。
at 2017-09-01 07:45
報告とご案内  第17回&第..
at 2017-08-30 08:18
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
創作小説・詩
日々の出来事
画像一覧

<   2017年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

笑顔と笑顔が伝播し響き合っている


https://www.youtube.com/watch?v=bwCfy78coK0&feature=youtu.be




笑顔は余計な力みを解きほぐし心開き、それが歌声となって一つにまとまっていきます。

こんな心持で「仕事」も「暮らし」も展開していきたいものです。


※前回ご紹介した合唱団の別のテイクです。



[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-30 06:53 | 感動のおすそわけ | Comments(0)

指揮者の手指の表現に魅惑されています。  

https://www.youtube.com/watch?v=LTno_ErhE-g

曲名は ROSAS PANDAN

Pandan(地名?)出身の美しい女性 Rosasへの叶わない恋を歌ったフィリピン民謡
ジョージ・エルナンデスによるの編曲の合唱曲 彼はサンフランシスコ沿岸で、若いフィリピン系アメリカ人を中心メンバーとする「The Philippine Saringhimig Singers」の音楽監督を務めています。世界中の名だたる合唱団が取り上げているレパートリーの一つです。
小気味よいリズムが刻む「tigiding」は興奮に打ち震える心臓の鼓動。ハバネラのごとき熱い旋律が歌います。
この合唱団の指揮者の手指の表情に魅せられています。まるで指揮者の手指から合唱が湧き出ているみたいに感じられますます。できるものなら自分もこの合唱団の列に加わって一緒に歌声を合わせたいような衝動と妄想にかられています。
沖縄の踊りでカチャーシーというのがあります。また青森県の津軽には手踊りというものがあります。ハワイアンダンスの手指の表現も実に豊かなものがあります。手は豊かな表現を生み出します。手は偉大です。手仕事の世界に魅せられものづくりの道を歩んでいるのは私は手が大好きだからです。

[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-28 09:34 | 感動のおすそわけ | Comments(0)

お見舞いを兼ねて母の誕生日を祝う  

おとといの日曜日(6/25)入院中の母を見舞ってきました。前日の土曜日(6/24)が満90歳の誕生日でした。このところ顔を見るのが久しぶりの再会でしたので会いに行って母から「どちら様ですか?」などとぼけた挨拶をされたらどぎまぎ…なんて予測していましたが、母に声をかけ顔を見せると「おお!」と歓声をあげてくれました。

3月半ばに軽い脳卒中を起こし一旦入院しつつ別のリハビリ―病院のベッドの空くのを待って4月にこちらに転院し今日に至っています。リハビリ―の経過は順調で、あとひと月くらいで退院できそうな見通しとのことでした。

母の手のひらを私の両の手のひらで挟んでしばしおしゃべりしてきました。

思いの外母の手のひらは体温が低めで、もっとも私の手のひらの平常の体温が高めでもあるので、温度差がくっきりとしていました。「はいひろしおんせんで~す。湯加減はいかがですかぁ?」などと私がひょうきんにはしゃぐと、嬉しそうに目を細めていました。

90歳。90年も生きてきているのです、すごいですね。息子の私がこの秋には64歳になるのですから、90年ってやっぱすごいですね。私はこの母に生んでもらい、育てられたのですから、母にはなるべく長く生きていて欲しいものです。 


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-27 09:01 | 子育て・子の育ち・あそび | Comments(0)

次回朗読会のご案内


722() 『第16回ワンコイン朗読会&朗読広場』を開催します。

会場はいつもの 旧押立カフェ(稲城市押立945-9) 

開場13:30  開演14:0015:15頃  

参加費500(お茶と菓子付き)です。

会場に直通の電話はありません。緊急連絡は08050525354(ばぶスマホ)

アクセスJR南武線矢野口下車 徒歩9

矢野口駅改札出て左へ。北口側を出て左折JRの高架の下の側道に沿って歩く(立川方向)

二つ目の『止まれ』の交通標識を右折し(四小通り)左方向にカーブしている)道なりに23分歩き、前方に手作りパンの店が見えたらその奥隣り。

私はワンコインの部で宮沢賢治・作「祭りの晩」を読みます。

他に広場の部で宮沢賢治・作 注文の多い料理店を読まれる参加者があります。

現在広場の部で朗読をしてみたいという方をあと3名ほど募集中です。

ご都合つくようでしたら朗読参加なさいませんか?


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-20 08:43 | 朗読&朗読よもやま話 | Comments(0)

小さな幸せの作り方

小さな幸せの作り方

◆上手に悩む

話は37年前にさかのぼります。かつての職場で、同僚がポロリと悩みを聞かしてくれました。

『近々結婚しようと思っているんです。その前にたばこやめようと思ってんですけどやめられなくて…』彼にしてみれば当時私が17年間吸っていた煙草を3年前にやめたことを伝え聞いて知っていたので世間話のついでにタバコを止める秘訣を私に求めてきたのです。

彼は煙草をやめられなくて悩んでいるというのですが、よくよく話を訊いていくと彼は『悩んでいる』のではなく『困っている』のだということが解りました。

『悩むことと困ること』は一見同じことのように見えますが実は本質的なところで全く別物だという気付きをして間もない頃でしたから私流の気づきを説明してみました。

困っている限りはタバコはやめられないと思うよ。なぜなら問題解決を先送りしていろいろ言い訳をならべ立てているから。本気で止めたいと悩めばきっと解決方法にたどり着けると思うよ。自分の場合は『やめよう』と思ってもやめられなかったから『やめよう』と思うのをやめたこと。「(煙草を)吸おうと思えばいつでも吸えるけれどもとりあえず今は喫煙の『休憩中』というように考え方を変えてみたこと」そのような心構えにアレンジして暮らしているうちに今日にまで至っている云々。参考になったのかどうなのかは問いませんでしたが半年後、彼は喫煙せずに日々を過ごしていました。

そして彼がめでたく結婚して数年後、「あれ、たばこやめたんじゃなかった?」と問うと「一ぺんはやめましたけどね、時々ストレスが溜まっちゃってね、また戻りました」と彼は実にうまそうにタバコをくゆらせていました。無理して禁煙しているよりも、たまに喫煙していて幸せならそれはそれでいいですもの。

◆損か得か

おなじものが低価格で購入できるのならそっちで買いますよね。町中のあちこちに据え置かれている飲料水の自動販売機。近頃は『プライスダウン』などとステッカーが貼ってあってそのうちの何種類かが100で買えるのです。これはちょっと魅惑されますね。どこの自販機はどれが100円で買えるとか買えないとか記憶のフォルダーにインプットしておきます。

ある時たまたま気が付きました。

ある漬物工場の道路側に面した外壁に据え付けられているその自動販売機はどの飲み物も90円で買えるのです。だものですからたまたまその道を通るときは立ち寄ってその時の気分で適当な炭酸飲料を買います。夏日のような今日の昼前頃、帰路この自販機前を通るよう道を選び車を走らせ、一つ買いました。まず100円玉を一つだけ入れて、さて何を買おうかなと物色します。いつもだったら選ばないドリンクが二種類あったことに気が付いて、迷いに迷って左側の商品のボタンを押して、ほくほく車を走らせ、一つ目の信号に引っかかってはっと気が付きました。「あ、10円のおつり取り忘れた」しょぼん。でも次に飲料水を買った人はおつりが20円あってちょっと幸せって思うでしょう。その人にちょっぴり幸せをプレゼントしたと思えばこれもまたちょっと幸せ。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-17 19:14 | 日々の暮らしの中で | Comments(0)

超満員バス乗車

満員電車に乗っての通勤は昨年4月からですので、あらかた慣れっこになっています。6/08の朝のことです。私が利用したい電車が発車するほんの23分前に行先の一つ隣の駅で人身事故が発生した為

「現在電車は上下線とも不通となっております。復旧の見通しは全く立っておりません。」

という放送が駅構内に繰り返しくりかえし流れています。

私には事態の状況がよく呑み込めていないものですからとりあえず改札をタッチしてプラットホームへ降りていこうとしましたら階段の下からおびただしい人々が出口に向かって昇ってきます。臨時停車を余儀なくされていた急行電車の乗客のほぼ全員が車両から降り、この駅の改札口へと移動を始めたのです。

私もこの人の流れに混じって改札口へと向かうことに方向転換しました。

改札口ではバスによる振替輸送と他の会社の路線での振替輸送をして対応していること、

振替輸送の行き先がどこでバス乗り場までの行き方が具体的に説明されています。

アナウンスに従って0番バス乗り場と5番乗り場を目指し歩いているうちに、これはむしろ1番乗り場からW駅行きのバスに乗ることが私の通勤にとっては最良の選択だと閃きました。

幸い1番乗り場には既にバスが停車しており、乗り口ギリギリに人が込み合って乗っています。

ひるむことなく「ごめんなさい」と体をはすにして割り込みました。

私が乗り込んだのを見てバスの外にたたずみこれでは乗車は無理かと半ば諦めていた数人の老若男女が私の後に続きます。結構詰め合えるものなのです。

日々の満員電車通勤で身も心も鍛えてあるのが役立ちました。

やがてバスの乗降ドアが閉まり、バスは発車しました。

電車が上下線ともに不通という緊急事態の影響を受けた沢山の人々の中にはこの路線のバスもこの会社のバスに乗るのも初めてという人がほとんど。終点の駅まで移動するという振替輸送乗客の表情は不安と困惑が滲んでいます。不安の色は隠せません。

緊急事態という非日常の光景です。私たちは今みんなしてそのさなかにいます。

一方このバス路線を日常生活の中で当たり前に利用している乗客も同乗しています。が、やはり度を越した車内の超混雑ぶりに困惑気味です。

途中のバス停から乗る人、降りようとする人、「困ったときはお互いさま」でちょっとずつの譲り合い。

このバスは中扉から乗って車内を通って前扉から降りるシステムのワンマンバスです。

病院に通院する人、お墓参りの人が一人三人と降りていきます。一人目の時はかなり窮屈に出口まで歩いた混雑の車内も三人の時には結構歩きやすい「花道」になっていました。

お互いが譲り合って協力体制が濃くなるにつけ車内には何となく共同体のような雰囲気が醸し出されてきました。

また一人の男の人が降りようと降車ボタンを押しました。

この人は乗り口ギリギリにへばりついて乗っていましたし背負っている大きなカバンは混雑の車内を通り抜けるにはかなり困難の極みです。

中ドアと前ドアが開きました。

彼は中扉から歩道に出ました。

私は一瞬無賃乗車のせこい人なのかもと思いましたが、彼はバスの側面を前方に早歩きして開いている前扉から運転席の料金器にパスをタッチし、そして再び歩道を足早に歩いていきました。

彼の機転に「わ、あの人賢い!軟らかあたま」と感動しつつも、一瞬でも彼のことをせこい人間なのかもと疑いを寄せた自分を恥じました。

やがて終点のW駅への最寄りのバス停に着き、皆それぞれに、一安心という表情でバスを降りていきました。日本人、まだまだ捨てたもんじゃないです。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-10 07:55 | 日々の暮らしの中で | Comments(0)

カイロ団長・考 その6 雨蛙たちが悲惨の中で気づいた慈しみの心


自分たちに無理難題を強いてきた殿様蛙が、王様の命令によって巨貫の石を運ばされることになりチャレンジしてみたものの石はびくとも動かず

(前略)殿様蛙はまた四遍ばかり足を踏ん張りましたが、おしまいの時は足がキクッと鳴ってくにゃりと曲がってしまいました。雨蛙は思わずどっと笑いだしました。

~この時の雨蛙たちの心情は自分たちを過酷な労働に追いやってきた殿様蛙の悲惨な姿にさぞや溜飲が下がったことでしょう。ところがお話はこう続きます~

雨蛙は思わずどっと笑いだしました。がどういうわけかそれから急にしいんとなってしまいました。それはそれはしいんとしてしまいました。皆さん、この時の淋しいことといったら私はとても口で言えません。皆さんはお解りですか。どっと一緒に人を嘲(あざけ)り笑ってそれから俄かにしいんとなったこの時のこの淋しいことです。

~何か大切なことに気付ける瞬間です。そして雨蛙たちがこの寂莫とした荒涼感の中で気づいた情けは「相手への嘲(あざけ)りを突き抜けた慈しみの心」だったのだと私は思います。憎しみや恨みつらみの連鎖では心の平穏は訪れません。悲惨をいつくしめる心情こそが大切なのです。賢治さんはこの一点を私たちに伝えたくてこの『カイロ団長』のお話を綴ったのだと思います。次に出てくる第二の王様の命令は雨蛙たちや読者である私達に向けてのメッセージでもあります。~

(中略)「…王様の新しいご命令。全てあらゆる生き物はみんな気のいい、かあいそうなものである。けっして憎んではならん。以上。」(中略)そこで雨蛙は、みんな走り寄って、殿様蛙に水をやったり、曲がった足を治してやったり、トントン背中をたたいたりしました。

殿様蛙はホロホロ悔悟の涙をこぼして、「ああ、皆さん、私が悪かったのです。私はもうあなた方の団長でもなんでもありません。私はやっぱりただの蛙です。明日から仕立屋をやります。」雨蛙は、みんな喜んで、手をパチパチ叩きました。(後略)

~読み終えてささやかながらすがすがしさを届けてくれる『カイロ団長』のお話です。

この作品を私は今週土曜日(6/10)『第31回ひねもす朗読会』で朗読します。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-08 05:46 | ばぶさんな童話 | Comments(0)

カイロ団長・考 その5 雨蛙たちが一緒に面白く仕事をやっている心のありか

ある時、三十匹の雨蛙が、一緒に面白く仕事をやっておりました。

この作品『カイロ団長』の書き出しです。さりげない文章でさりげなく綴られていますが、ともすれば私たち現代人が忘れかけているのかもしれない大切なことを作者の宮沢賢治さんは肩ひじ張らずに語っています。

『一緒に面白く仕事を・・・』とは どんな心持で仕事をやっていたのでしょうか?

造園業ですから一人の感性で作り出せる部分と、皆で力を合わせて全体の形を整える力仕事の部分とあります。三十匹の雨蛙がそれぞれ自分の脳みそを働かせて自分で考えて創造性を発揮して、さらには共同で一つの仕事をしているのです。

いい仕事をしたい、美しい公園地に仕上げたい、思いは一つです。ここが大事です。一緒に面白く仕事ができる前提を思い描いてみます。何を優先して仕事をしているのかで仕事の中味は豊かにも貧弱にもなります。「ノルマ」や「マニュアル」や「安全管理への縛り」といったことが最優先されていない労働の場から生まれ出る思いやりや気遣いがあります。

引用を続けます。

これは主に虫仲間から頼まれて、紫蘇の実や芥子の実を拾ってきて花畑をこしらえたり、形のいい石やコケを集めてきて立派なお庭を作ったりする商売でした。

こんなようにしてできた綺麗なお庭を、私どもはたびたび、あちこちで見ます。

それは畑の豆の木の下や、林の楢の木の根元や、また雨だれの石の影などに、それはそれは上手にかわい可愛らしく作ってあるのです。(中略)

朝は、黄金色のお日様の光が、トウモロコシの影法師を二千六百寸も遠くへ投げ出すころからさっぱりした空気をすぱすぱ吸って働き出し、夕方は、お日様の光が木や草を飴色にうきうきさせるまで歌ったり笑ったり叫んだりして仕事をしていました。

殊に嵐の次の日などは、あっちからもこっちからもどうか早く来てお庭を隠してしまった板を起こしてくださいとか、うちの杉苔の木が倒れましたから大急ぎで五六人来てみてくださいとか、それはそれは忙しいのでした。忙しければ忙しいほど、みんなは自分たちが立派な人になったような気がして、もう大喜びでした。

ここまで美しく雨蛙たちが「…一緒に面白く仕事をやって…」いる情景を描写されると、この先のお話の展開で殿様蛙の家来にさせられて次々と苦役を強いられていく労働の中味とのコントラストが際立ちます。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-06 05:05 | ばぶさんな童話 | Comments(0)

カイロ団長・考 その4 雨蛙たちの解放と介抱と  



命令通りに実行できない場合は巡査に引き渡して首をシュポンと斬られるぞという殿様蛙の恫喝におびえ無茶なノルマの達成に途方に暮れていた雨蛙たちを解放したものは王様からの新しいご命令の公布でした。

(前略)「そら、新しいご命令だ」と、

雨蛙も殿様蛙も、急いでしゃんと立ちました。(中以略)

「・・・王様の新しいご命令。

一か条。人に物をいいつける方法。

第一、人にものを言いつけるときはその言いつけられるものの目方で自分の身体の目方を割って答えを見つける。

第二、言いつける仕事にその答えをかける。

第三、その仕事を一ぺん自分で二日間やってみる。 以上。

その通りやらないものは鳥の国へ引き渡す。」

さあ、雨蛙どもは喜んだのなんのって、

チェッコという算術のうまい蛙などは、もうすぐ暗算を始めました。(中略)

「さあ王様の命令です。引っ張ってください。」

今度は、殿様蛙は、だんだん色がさめて、飴色に透き通って、そしてぶるぶる震えてまいりました。(中略)

そこで雨蛙は声を揃えて囃してやりました。

「ヨウイト、ヨウイト、ヨウイト、ヨイトショ。」(中略)

殿様蛙はまた四遍ばかり足を踏ん張りましたが、

おしまいの時は足がキクッと鳴ってくにゃりと曲がってしましました。

※そして私がこの『カイロ団長』の作品の中で一番気に入っているシーンへと続きます。宮沢賢治さんの感性の優しさがひときわ際立ちます。

雨蛙は思わずどっと笑いだしました。がどういうわけかそれから急にしいんとなってしまいました。それはそれはしいんとしてしまいました。みなさん、この時の淋しいことといったら私はとても口で言えません。皆さんはお解りですか。どっと一緒に人を嘲り笑ってそれから俄かにしいんとなった時のこの淋しいことです。

ところが丁度その時、またもや碧空高く、カタツムリのメガホーンの声が響き渡りました。

「王様の新しいご命令。

全てあらゆる生き物はみんな気のいい、かあいそうなものである。

けっして憎んではならん。以上。」

雨蛙たちは殿様蛙を介抱したり看病したり労わりの限りを尽くし、殿様蛙は悔悟の涙とともにカイロ団長をやめたことを宣言します。

再び雨蛙たちは元の造園業に復帰します。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-04 14:28 | ばぶさんな童話 | Comments(0)

カイロ団長・考 その3 殿様蛙の営業活動


めでたく30匹の雨蛙を自分の『家来』にすることができ、カイロ団を結成しカイロ団長になれたものの、彼には経営センスがなかったですね。

『カイロ団』って平たく言えば何屋さんだったのでしょうか?

ゼネコン?   便利屋?   それとも…造園業?

看板くらいは作ったでしょうが、カイロ団という存在を世の中に宣伝しませんから社会的認知もされていません。知名度の「ち」さえありません。

当然どこからも仕事の依頼が来ません。

カイロ団の営業品目っていったい何だったのでしょうか?彼は利益を上げてお金儲けがしたかったのでしょうか?恐らく殿様蛙自身にも明確なものがなかったから宣伝活動の発想さえなかったのです。

彼にあったものは、『カイロ団という組織の長として家来に対し専制君主としてふるまう事への執着』です。これが満たされればそれでよかったのでしょう。

(前略)「さっぱり誰も仕事を頼みに来んな。どうもこう仕事がなくちゃ、お前たちを養っておいても仕方ない。俺もとうとう飛んだことになったよ。それにつけても仕事のない時に、忙しい時の支度をしておくことが、最も必要だ。つまりその仕事の材料を、こんな時に集めて置かないといかんな。(後略)・・・」

と、この発想と展開まではなかなか良かったのですが、その後が全くもっていただけません。

仕事が来ないからといって雨蛙たちに無茶苦茶な命令を言いつけます。

・立派な木を1000本集めてこい…

・花畑へ出ていって花の種を拾ってくるんだ。一人が万粒ずつ拾って来い…

・今日は石を一人につき900貫ずつ運んで来い…

「命令」の様式美のみにとらわれた実にハチャメチャな命令の数々。

「立派な木を1000本」と言いつけられて雨蛙たちは 

(前略)一生懸命いい木を探しましたが、大体もう前々から探す位捜してしまっていたのですからいくらそこらをみんながひょいひょい駆け回っても、夕方までにたった9本しか見つかりませんでした。(後略)

ヘトヘトになり消沈している雨蛙たちのところにアリンコが通りかかり煙のようなカビの木を持っていったらと提案してくれます。

命令を下した殿様蛙は『1000本』という数に執着するばかりで『煙のようなカビの木』であろうがどんな木であろうが1000本集められてくると

(前略)すると団長は大機嫌です。「ふんふん。よし、よし。さあ、みんな舶来ウイスキーをいっぱいずつ飲んで休むんだよ。」(後略)

いかに自分の営業ビジョンが欠落していたかがわかります。


[PR]
by 09donpo11 | 2017-06-02 06:40 | ばぶさんな童話 | Comments(0)