ばぶのばぶなひとときをご紹介します
by どんぽのばぶ
プロフィールを見る
画像一覧
カテゴリ
全体
アップしそびれていた日記より
3/11を忘れない
ばぶさんのお話しおじさん
ものづくりのあれこれ
華麗なる加齢ライフ
人生を共にしている生活道具
日々の暮らしの中で
保育ネタ
ばぶさん童話
ばぶさん童心話
ばぶさんポエム
災害を忘れぬために
ばぶさんな童話
ばぶさんの朗読タイム
朗読&朗読よもやま話
クッキングばぶさん
イソップイばぶさん
ばぶ式ガーデニング
震災支援活動
感動のおすそわけ
健康と病気
工房日誌
子育て・子の育ち・あそび
未分類
以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
フォロー中のブログ
生きる詩
梟通信~ホンの戯言
遺言
花と葉っぱ
オアシスの庭/ボヤントメ...
雑画帳Ⅱ
* 雫 * 
ゆるりんのポレポレ日記
ゆっくり生きる
人生って つむじ風、いつ...
グルグルつばめ食堂
Harvest Moon
秋田おじゃろぐ 
富士山大好き~写真は最高!
山歩路通信―さんぽみちつ...
おすすめ海外情報 ~ta...
長女Yのつれづれ記
気ままな日々綴り
こどものにわ
Night Flight...
墨のかほり
シヴィライ村便り~ラオス...
春のよき日に vol.2
momopororonの...
そらみて
最新のコメント
ご無事でよかったです。
by paje1912 at 23:45
この場所が朗読愛好者の交..
by 09donpo11 at 13:13
猫に哲学を学びました。 ..
by 09donpo11 at 11:06
kyao67さん コメ..
by 09donpo11 at 02:55
momopurinnさん..
by 09donpo11 at 23:16
もう一度保育の現場で、1..
by kyao67 at 21:07
娘が赤ちゃんの頃 はい..
by momopororon at 11:02
若いころの保育士だった私..
by 09donpo11 at 23:21
子どもには泣く権利も、怒..
by 09donpo11 at 05:40
手遊び♪一緒に出来るくら..
by kyao67 at 13:33
皆それぞれがある程度の力..
by 09donpo11 at 23:39
こんにちは。 スペース..
by つねさん at 10:08
> 鬼藤千春の小説・短歌..
by 09donpo11 at 01:58
はじめまして!あるブログ..
by 鬼藤千春の小説・短歌 at 10:14
今から23年も前の話です..
by 09donpo11 at 23:29
嫌いなもの、嫌いなことが..
by 09donpo11 at 20:38
こんばんは。 私も年々..
by souichinoyume at 00:10
贖いきれない状況を孕んで..
by 09donpo11 at 21:40
「センス・オブ・ワンダー..
by kyao67 at 21:08
日本語は心豊かな実に奥深..
by 09donpo11 at 21:53
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
スパの中の床屋さんで
at 2017-05-28 06:39
遅番保育寸描 ①キャッチ&リ..
at 2017-05-23 06:21
第15回ワンコイン朗読会&朗..
at 2017-05-21 10:35
福島に行ってきました  の続..
at 2017-05-16 09:25
福島に行ってきました。
at 2017-05-14 20:58
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
創作小説・詩
日々の出来事
画像一覧

お話し森の山小屋で (第8稿) ~4/4~


⑥ ものづくりの妖精さん 

「ねえ、ねえテーブルさん」

「テーブルさんてばテーブルさん」

「あのさ、うんとさあ・・・」

子ども達はいっぺんにしゃべり出しました。

「ちょ、ちょ、ちょっと待った。」

「ようせいさんってまほうつかい?」

「ようせいさんってどんなときにくるの?」

「ようせいさんどっからくるの?」

「いろんなようせいさんがいるの?」

子ども達はわれさきにと質問をしました。

「質問は一人ずつだ」

「ようせいさんってまほうつかい?まほうをつかえる?」

「いいや、魔法使いではないね。

ちょっと魔法使いみたいなところもあるけれど・・・

もしかしたら魔法を使えるのかもしれないけれど

魔法を使っているのは見たことないなぁ。」

「それじゃあどんなことできるの?」

「さっきもちょっと話したけれど、一生懸命考えて

すてきな言葉が閃いたり、

何か素敵な考えややり方を思いついたり、

今まで気が付かなかったことに気づいたり発見したりするたびに

妖精さんはその人のすぐそばに来て小さな拍手を贈るんだ。

そしてその人の周りを嬉しそうにぐるぐる廻るんだ。

その閃きややり方をその人が試して

それがうまくいけばいくほど妖精さんの数もどんどん増えて大拍手。

妖精さんたちは熱烈な拍手をしながらびゅんびゅん廻るんだ。

その拍手を浴びると不思議と元気が身体中にみなぎってくる。

時にはヴァムさんが思わず『絶好調!』なんて自分を褒めながら

ものづくりしているのを見たことも何度かあったなぁ。」

「ようせいさーんってよんだらきてくれるの?」

「いいや、妖精さんは呼んでも来てくれないし、

いついつ来るよなんて約束もしない。

とっても気まぐれなんだ。」

「ようせいさんってどっからくるの?」

「さ、どこから来るんだろうねぇ。

何処から来るかではなくて、多分…」

「たぶん。なあに?」

「多分、みんなの身体の中に最初っからいるんじゃないのかなぁ。」

「さいしょっからいる?」

「そう、最初っからいるんだけれども大抵眠っている。だから・・・」

「だからなあに?」

「だからなかなか気が付かないんだ。

妖精さんが目覚めてすぐそばを拍手しながら

ぐるぐる回っていても気がついていない人が沢山いると思うよ。

目には見えないからね。

『あっ、今、妖精さんがすぐそばに来てる』

って感じる人だけが妖精さんと会話できるんだろうね。

会話といっても妖精さんはおしゃべりをしない。

ぐるぐる廻ることと拍手で表現するだけだから、

それがきっと妖精さんの言葉なんだろうと思うよ。」

「いろんなようせいさんがいるの?」

「ものづくりの妖精さんのほかにも・・・。

ことばの妖精さん。お話の妖精さん。

歌の妖精さん。楽器の妖精さん。

ダンスの妖精さん。

絵や彫刻の妖精さん。

お部屋の妖精さん。

森の妖精さん。

大地の妖精さん。

空の妖精さん。

水の妖精さん。

光と影の妖精さん。

ありとあらゆる妖精さんがいるんだよ。」

 ⑦ あそびの妖精さん 

「ねえ、てーぶるさん」

「何だい?」

「あそびのようせいさんっていないの?」

「おっと、肝心な妖精さんのことをすっかり忘れていたよ。

どうして忘れていたかなぁ。ふぅ~む・・・。」

「ねぇ、いるの いないの どっちなの?」

「いるとも、いるとも。

子供にも大人にも実にたくさんの妖精さんがね。

だが、どうして忘れていたかなぁ・・・。」

そのままテーブルさんは黙り込みました。

子供たちは口をぽかんと開けてお話を待ち続けました。

静かな時間がゆっくりと緩やかに流れました。

テーブルさんは何かを話出そうとしているのですが

ずっと黙ったままです。

その様子はさっきから懸命に言葉を探しているといった風で、

それでいてちょうどいい言葉が見つからないらしいのです。

そして時間はまるで止まったかのように動かなくなりました。

「はくしょん。」 とジョーイが小さなちいさなくしゃみを一つしました。

「遊びの妖精さんはね、

ほかの妖精さんたちのとはちょっとばかり違うんだ。

くるくる廻ったり拍手をしたりすることもあるけれど、

それよりも明るさを増すというか、輝くんだ。

身体の内側から外側に向かって輝きを増すんだ。

大人たちの輝き方にはうねりや揺らぎがあるんだけれどもね。

特に君たち子どもの場合にはその輝き方がまっすぐなんだ。

どうかな、わかったかな?」

「あまりよく・・・わからない」

「そうか、『あまりよく解らない』か。

では今日はここまでにしておこう。

きっと私自身がまだよく解っていないから、

私の中で言葉が熟成していないんだ。

だから君たちに伝えきれないのだ。

ううぅ~ん。

これは私の宿題にさせてもらおう。

解ったつもりでいたが、まだまだ充分に解ってはいないのだね。

そのことに気づかせてくれた君たちにありがとう。」

「はくしょん」

またひとつジョーイがちいさなくしゃみをしました。

「空気が少し冷えてきたんだ。

おや、ここを見てごらん」

テーブルの上のポットのふたをオレンジ色の光が染めています。

光の源をたどっていくと、西の壁にちいさな節穴が見えました。

かわいらしいハート形の節穴でした。

「もう日が暮れるという知らせだ。

そろそろお家へお帰り。」

「ありがとう、たのしかったよ。またくるね。」

「ああ、いつでもおいで、待っているよ。」

「さようなら」

「さようなら」 


[PR]
# by 09donpo11 | 2017-05-12 04:52 | ばぶさん童話 | Comments(0)

お話し森の山小屋で (第8稿) ~3/4~


 ⑤ ヴァムじいちゃんと革の靴  

「おや、君の履いているその革靴は…?

前にどこかで見たことがある靴だぞ。君は?」

「これ?おばあちゃんからもらったの。あたしの名前はセリーヌ。

おばあちゃんが いまのあたしくらいのおんなのこだったときに

おばあちゃんのおとうさんがつくってくれたんだって。」

「すると君はヴァム・ルッシュボーンさんのひ孫というわけだ。」

「あたしのパパは『ヴァムじいちゃん』っていっているわ。

テーブルさんひいおじいちゃんのことしっているの?」

「知っているどころか、このテーブルの私を作り直してくれたのも

ヴァム・ルッシュボーンさんなのだよ。」

「ひいおじいちゃんのはなしききたい。」

「それじゃあ、そのヴァムじいちゃんのお話をしようね」

「あれはまだヴァムさんがカテリーナさんと結婚して7年目の春

ターニャが5歳の誕生日を迎える一週間前の朝だった。」

「カテリーナさんてだあれ?」

「カテリーナさんは君のひいばあちゃん。ターニャは・・・」

「わかった、あたしのおばあちゃんのことね。」

「そうとも、そのとおり」

「へえ~おばあちゃんにもなまえがあったんだ。ぼく・・・」

「おや、君は・・・」

「あたしのおとうと。ジョーイよ」 

「ぼく、おばあちゃんって

『おばあちゃん』っていうなまえかとおもってた。」

「はっはっは、だれにもなまえはあるよ。すてきななまえがね。

さて、お話をつづけよう。」

「ききたい、ききたい。」

「ヴァムさんはターニャが5歳になる一週間前の朝、

『うん、これだ。5歳のプレゼントはこれにしよう。』

とっても素敵なことを思いついた。

『お早う、ヴァム。どうしたの?とってもうれしそうね。』

『やあ、カテリーナ。おはよう。

ターニャの5歳の誕生日のプレゼントのことさ。

何にするか決まったんだ。これさ。』

ヴァムさんは、自分の履いている破れかかった革靴のつま先を

パクパクさせながら言ったんだ。

『ターニャに靴を?パーチのお店で買うの?』

『いいや、買わない。私が自分で作るのさ?』

『あなたが自分で靴を?作ったことあるの?』

『一度もない。けれど作ってみようって思ったのさ。』

『靴を作るなんて難しいんじゃない?できるの?』

『多分、難しいだろうな。・・・でもね、ほら、

さっきからこの靴もぱくぱくとしゃべっているじゃないか。

できるかできないかなんてやってみないとわからないさ。ってね。

この靴が作り方を教えてくれるよ。』

それからヴァムさんは七日七晩かけて 

サクサク ジョキジョキ コツコツトン 

上から下から キュッキュッキュ。 そして、靴は完成した。

私はその時の話をヴァムさんに聞いたことがある。

『ヴァムさん、どうやってあの靴を作ったんだい?』

『まず始めに、自分の履いていたパクパク靴を丁寧に分解した。

そして、隅から隅まで注意深く見たんだ。そして解った。

なーるほど、靴っていうのはこういう風にできているんだってね。

それをお手本にまさにみようみまねでじっくり慌てず、

ひと針ひと針縫いあげた。

靴を作ろうって閃いたときから、靴が仕上がるまでの間のことだ。

何度も不思議な体験をした。』

『不思議な体験ってどんな体験?』

『何か閃いたり、思いついたり、発見をする度に、不思議な何かが

私の周りをくるくると廻るんだ。

よく見ようと手を止めると何も見えない。

けれども、何かがくるくる廻っているのを感じるんだ。

そして、聞こえるんだ。彼らの熱烈な拍手の音をね。

正確にいうと実際には聞こえないんだが感じるんだ。』

『彼らって、誰?』

『ものづくりの妖精さんたちだ。』


[PR]
# by 09donpo11 | 2017-05-11 06:46 | ばぶさん童話 | Comments(0)

お話し森の山小屋で (第8稿) ~2/4~ 

お話し森の山小屋で (8稿) ~2/4

 ③ ティーパーティー 

子ども達はわくわくしながらお部屋の中に入っていきました。

ちょっとばかり小さなお部屋です。

みんながいちどに入りきれるかなぁと心配しながら入りました。

ところが不思議なことにみんな一緒に入れました。

しかも、お部屋の中はちっとも窮屈でなくて、

広すぎもせず狭すぎもせず、

なんというか『ちょうどいい広さ』なのです。

小さなテーブルを挟んでベンチが二つありました。

藤色のベンチが言いました。

「どうぞみなさん座ってください。」

みんなが一度に座れるかなぁと心配しながら座りました。

ところが不思議なことにみんな一緒に座れました。

しかもベンチはちっとも窮屈でなくて

硬すぎもせず柔らかすぎもせず

そのうえとても座り心地がいいのです。

テーブルの上には白い陶器のポットがありました。

ポットはふたをパタパタさせながら子どもたちに訊きました。

「のどの乾いている人はいますか?」

「はーい」

「はーい」

とみんな勢いよく手をあげました。

するとどうでしょう。

不思議なことにその手には

それぞれガラスのコップが握られていました。

ポットさんがちょっと胸を張っておすましで訊きました。

「何を飲みたいですか?」

お茶を飲みたい、ジュースを飲みたい、冷たいおみずがいい、

子どもたちはそれぞれに自分の好きなものを注文しました。

「はい、あなたはお茶ですね、・・・お茶は紅茶ですか緑茶ですか?

あなたはジュースですね。 

どんなジュースがいいですか?

え?『ブドウのジュース』お隣のあなたは『さくらんぼのジュース』

そしてあなたは『冷たいおみず』・・・はい解りました。」

とても不思議なポットです。

コップに注ぐ度に注文どおりの飲み物が次々と出てきます。

ガラスのコップは色とりどりの飲み物で賑やかにに輝いています。

「飲み物はいきわたりましたね。それでは皆さん さあどうぞ」

「カンパ~イ!」

ごくごくふつうの子どもたちはゴクゴク喉をうるおしました。

コップも大変不思議でした。

もっとお代わりが飲みたいなって思って

「おかわり!」って言おうとすると

コップの底から湧き出るように飲み物が増えているのです。

しかも、たっぷりお替りの欲しい子にはたっぷりと、

ちょっぴり一口分だけ欲しいという子にはちょっぴり一口分だけ

多過ぎもせず少な過ぎもせず、ぴったりなのです。

そしてそれを飲み切ると身体の中を爽やかな風が吹き抜けて

自分も風になったようないい気分でした。

「ごちそうさま」みんなコップをテーブルの上に置くと

コップはみるみる色がうすくなりポワッと見えなくなりました。

「それじゃあ、こんどはおはなしだよ。」

とテーブルさんの脚がカタリとタップダンスしました。

④ 妖精さんの背負い籠 

テーブルさんが子どもたちにききました。

「妖精さんのお話をしようか?」

「ききたい」「ききたい」

「おはなしききたい」

子ども達は目をキラキラさせて答えました。

「それでは始めようね

ようせいさんのせおいかごというお話だよ。

ある時サニー坊やが私にこんな質問をしたんだ。  

『ありがとうのことばがとどくのはなぜ?』

それはね、ありがとうの妖精さんが背中の背負い籠に

ありがとうを入れて届けに行くからだよ

『ごめんなさいのことばがとどくのはなぜ?』

それはね、ごめんなさいの妖精さんが背中の背負い籠に

ごめんなさいを入れて届けに行くからだよ

『ありがとうもごめんなさいも

ことばがとどかないときもあるよ。どうして?』

妖精さんが、ちょっとあわてんぼして

背負い籠の中にことばを入れ忘れて出かけたり

籠に入れた言葉を途中で落としたりして

籠の中身が空っぽになっていると

せっかく届けに行っても手渡せないのだよ

妖精さんの背負い籠にはふたがないんだ

だからことばをしっかり中に入れないとね

妖精さんも困っちゃうね

『せおいかごのなかにことばをしっかりいれたのに

とどかないときもあるのはなぜ?』

妖精さんはね、お家のドアや窓を

一度だけそっとノックするんだ。

けれどもね、ドアも窓も固く閉まっていると

開けてもらえないから手渡せないんだ

『どんどん・・・ってもっとつよくノックしたらきこえるよ』

そんなふうにノックしたらドアも窓も、

もっと堅く閉まっちゃうことを妖精さんは知っているんだ

外側から無理やりあけようとしてもだめなのさ

ドアも窓も内側からしか開かないんだ

だから、そっとノックするのだよ

 

『どうしてようせいさんのせおいかごにはふたがないの?

ふたがあればことばがそとにおっこちたりしないよ』

それはね、背負い籠に蓋をするとことばが腐ってしまうのだよ

蓋をしたら呼吸ができなくなるからね。

いつも新鮮な風に触れているからことばはみずみずしいのだよ。

『ようせいさんのせおいかごってこわれちゃうことがある?』

時には壊れちゃうこともあるかもしれないね。

妖精さんにとって背負い籠はとっても大切な道具なのだ。

だから妖精さんは背負い籠の手入れを毎日しているよ。

籠が壊れそうになっているのを見つけるとすぐに直して、

また使っているよ。直すのがとっても上手なんだ。 

『ようせいさんのせおいかごってどのくらいのおおきさなの?』

おおきいのもあれば、ちいさいのもあるよ。

というよりも、ことばにふさわしい大きさに

大きくもなれば小さくもなる不思議な籠だよ。

『ようせいさんのせおいかごにはことばをたくさんいれられる?』

一度にあれもこれものことばは入らない。

大抵は一つ入ると満杯だよ。

けれども妖精さんは沢山いるから大丈夫さ。

子ども達は身を乗り出して訊きました。

「ねえ、ベンチさん。たくさんってどのくらいたくさん?」

そうだなぁ、数えきれないくらい沢山いるよ。

みんなのワクワクドキドキを全部合わせたくらい沢山だよ。

子ども達はベンチから立ち上がって

「わー、すごいなぁ」って叫びました。  


[PR]
# by 09donpo11 | 2017-05-10 21:00 | ばぶさん童話 | Comments(0)

お話森の山小屋で (第8稿) ~1/4~


①あいことば

むかしむかし、ある国のかたすみに小さな村がありました。

その村はどこにでもあるごくごくふつうの村で、

村にはどこにでもいるごくごくふつうの子ども達が、   

ごくごくふつうの暮らしをしていました。

さてその村のとなりに大きな森がありました。

その森は不思議の森でした。

その森のまん中には小高い丘があり、

丘のてっぺんには広場がひとつありました。

その広場は不思議の広場でした。

その広場のまん中に山小屋が一軒ありました。

その山小屋は不思議の山小屋でした。

その山小屋には小さなドアがありました。

そのドアには看板がかかっていました。

その看板には不思議の文字でこう書かれていました。

「だれでもどうぞ。いつでもどうぞ。

ノックを3回してください。ドアが開きます。」

ドアの奥には小さな部屋がひとつありました。

その小さな部屋は不思議の部屋でした。

部屋の中では不思議の時間が流れていました。

部屋の扉には小さな貼り紙が不思議のピンでとめられていました。

その貼り紙には不思議の文字で「合言葉は『入れて』です。

『いいよ』と返事が聞こえたら扉を開けてください。」

と、こう書かれてありました。

さあ扉を開けたらどんな楽しいお話が待っているでしょう。

 ② 扉をあけた子どもたち 

森には素敵なこと楽しいことがいっぱいありました。

ある日、村の子ども達が8人、その森に出かけて行きました。

森の中には不思議の小道がありました。

子供たちがためらいもせずどんどん歩いて行くと

歩いていきたいその先につぎからつぎへと道ができました。

なぜってそれは不思議の小道だったからです。

その小道をどんどん行くと小高い丘が見えました。

その丘のてっぺんまで登っていくと見晴らしの良い広場に出ました。

その広場の真ん中に山小屋が一軒見えました。

子ども達は『よーい、ドン』と広場をまっすぐに突っ切りました。

息がハアハアする前にもう山小屋に到着しました。

なぜってそれは不思議の広場だったからです。

山小屋にはドアがあり看板が揺れて掛かっていました。

なぜ看板が揺れていたかというと

子ども達がみんな元気に走って来たからです。

大きな子どもも小さな子どもも

みんな一緒に声をそろえて看板の文字を読みました。

なぜ読めたのかというとその文字は不思議の文字だったからです。

「だれでもどうぞ。いつでもどうぞ。

ノックを3回してください。ドアが開きます。」

子ども達はドアをノックしました。

『トントントン』

シャラリラ シャラリロ シャラランラン

と鳴りながらドアが楽し気に開きました。

子ども達がドアの中に入っていくと

小さな部屋が一つありました。

部屋の扉には小さな貼り紙がありました。

その貼り紙は不思議のピンでとめられていました。

不思議のピンがプルプルっと小さくゆれながら言いました。 

「あいことばをどうぞ」

子ども達は声をそろえて言いました。

「い・れ・て」

すると部屋の中から

「い・い・よ」

と返事が返ってきました。

子ども達はわくわくしながら扉を開けました。 


[PR]
# by 09donpo11 | 2017-05-10 06:05 | ばぶさん童話 | Comments(0)

第15回ワンコイン朗読会&朗読広場を開催します。

日時 5月20日() ※来週土曜日です。

開場13:30  開演14:0015:15頃  

参加費500(お茶と菓子付き)です。

会場 旧押立カフェ(稲城市押立945-9)

アクセスJR南武線矢野口下車徒歩9

矢野口駅改札出て左、北口を出て左折JRの高架の下の側道に沿って歩く(立川方向)

二つ目の『止まれ』の交通標識を右折し(四小通り左方向にカーブしている)道なりに23分歩き、前方に手作りパンの店が見えたらその奥隣り。

今回の演目

宮沢賢治・作 『虔十公園林』

 朗読広場での朗読参加者を若干名募集中です。
[PR]
# by 09donpo11 | 2017-05-09 09:33 | 朗読&朗読よもやま話 | Comments(0)