ばぶのばぶなひとときをご紹介します
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ばぶさん童話 しりとりでんわ

ライオンは大きなおおきなあくびをしました。なぜって退屈でたいくつで仕方なかったからです。見ると目の前に電話機がありました。

「そうだ、いいことおもいついたぞ。だれがいいかな・・・」

ピッポッピッポ パップッピ

ポンポコパルルル ポンポコパルルル

ガチャ

「はい もしもし、いつもにこにこタヌキです」

「あ~~もしもし おれさまだ」

「あっ、そのお声はライオンさんですか?」

「そうだ、ライオン様だ。いいか たぬき よく聴けよ。

たぬきの『ぬ』のつく しりとりを かんがえついたら仲良し広場に来い。
かんがえてこないとおしりをかじっちゃうぞ。」

がちゃり。つーつーつー。

さてタヌキは困りました。ライオンにお尻をかじられては大変です。
困ったタヌキはきつねに電話しました。

ピッポッピッポ ピップッペ

コンコロロン コンコロロン ガチャ

「へ~~い、こちらきつね、きつねで~~す」

「あ~~もしもし 『おれさま』だ」

「なんだタヌキか」

「そうだ、タヌキさまだ。いいか きつね よく聴けよ。

きつねの『ね』のつく しりとりを かんがえついたら仲良し広場に来い。

かんがえてこないとおしりをかじっちゃうぞ。」

がちゃり。つーつーつー。

さてきつねは困りました。おしりをかじられては大変です。

すぐさまねこに電話しました。

ピッポッピッポ ペポペッポ

ニャンロロロ ニャンロロロ ガチャ

「はぁ~い あたしはねこよ どなたです?」

「あ~~もしもし 『おれさま』だ」

「まぁ~どなたかとおもったら きつねさん。」

「そうだ、きつねさまだ。いいか ねこ よく聴けよ。

ねこの『こ』のつく しりとりを かんがえついたら仲良し広場に来い。
かんがえてこないとおしりをかじっちゃうぞ。」

がちゃり。つーつーつー。

「まぁ、たいへん。あたしのかわいいおしりをかじられたら 
お気に入りのスカートがはけなくなってしまうわ。

すぐに電話しなくっちゃ。」

ねこはコアラに電話しました。

ピッポッピッポ ポッパッパ

パッパラパー パッパラパー ガチャ

「もっしもっし~~。ぼっくコアラ あなたはだれですか」 

「あ~~もしもし 『あたしさま』よ」 

「だれかとおもったらねこちゃんか」

「そう、あたしはねこよ。ねえ、コアラくん、一度しかいわないからよく聞いてよ。
コアラの『ら』のつく しりとりを かんがえついたら仲良し広場に来い。
かんがえてこないとおしりをかじられちゃうんですって、じゃあね、ばいばい。」

がちゃり。つーつーつー。

「ぅわぁわぁわぁわぁ。たいへんだ、たいへんだ。

おしりをかじられたらイスにすわれない。

イスにすわれないとごはんが食べられない。

パンツもズボンもはけないぞ。せっかくはいてもすぐぬげちゃうぞ。
すぐに電話しなくっちゃ。

コアラのらーらーらー・・・。そうだラクダに電話しよう。」

ピッポッピッポ パップッパ パララララック ダララララ

『チャラリ~ン。ただいま近くにおりません。

のち程おかけ直しください。つーつーつー』

「ラララララ、ラクダくんお出かけしていて留守なんだ。

こりゃこまった。え~と え~と らーらーらー。そうだラッコに電話しよう。」

ピッポッピッポ ピョロロンロン ピョロロンロン

『チャラリ~ン。この電話は現在使われておりません、つーつーつー』

「もうまったくラッコ君たらしょうがないなぁ。

…らららら、えっ! ライオン?。ライオンにでんわ???

どうしよう。どうしよう。・・・しかたがない。」

ピッポッピッポ パッピッポン

ガルルルル ガルルルル ガチャ

「あ~~もしもし こちらライオン様だ」

「らららら らいおん、『おれさま』だ。」

「そのこえは、コアラだな。一体何の用だ?」

「いいか ライオン よく聴けよ。ライオンの『おん』のつくしりとりをかんがえついたら仲良し広場に来い。かんがえてこないとおしりをかじっちゃうぞ。」

がちゃり。つーつーつー。

ライオンは困りました。

「ライオン ライオン おん おん おん… おんがくだ!」

ライオンはギターを抱えて嬉しそうに出かけました。
そして仲良し広場の真ん中でこんな歌を歌いだしました。  


うんちゃちゃ うんちゃ うんちゃちゃ うんちゃ

うんちゃちゃ うんちゃ うんちゃちゃ うんたぬ

  きーつねーこ  こっこっこあ

  らーいおん おんおんおんおん 

  おんがーく ーくっくっくっ 

  くしゃぁ~み・はくしょん♪

 

その歌声に引き寄せられてタヌキときつねと猫とコアラもやって来てへんてこりんなこの歌を 一緒に歌いました。
                          
                                -完―


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# by 09donpo11 | 2014-04-12 08:22 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ばぶさん童話 ぴーよくんとよっこちゃんの消防士

「よっこちゃんなにかしてあそぼう」

「いいよ、なにしてあそぶ?」

「そうだなぁ、おうちごっこ」

「やだ」

「でんしゃごっこ」

「やだ」

「じゃあねぇ、おかあさんごっこ」

「やだ」

「かえるごっこ」

「なにそれ?」

「ケロケロってないて、ピョンピョンはねるの」

「う~~~ん。・・・やだ」

「それじゃあね」

「やだ」

「まだなんにもいってないよ」

「あっ、そうか」

「じゃあね、じゃあね、『やだやだごっこ』は?」

「なにそれ?」

「ぼくがなんかいうとさ、よっこちゃんが『やだ、やだ』っていうの」

「やだやだ」

「あのさぁ。だからさぁ」

「やだやだ、つまんないからやだ」

「じゃあ、なにやりたい?」

「しょうぼうしごっこがいい」

「ぼくしょうぼうし」

「あたししょうぼうし」

「よっこちゃんが『かじです、かじです。たすけてぇ~』っていってぼくが『う~う~う~。しゃああ。しょぼしょぼしょぼ~。チャンチャン』っていうのがいい。」

「やーよ。ぴーよくんが『かじです、かじです、たすけてくださーい』っていって、あたしが『う~う~う~。ジャージャージャー。しゅわわわわ』っていうのがいい」

「じゃあさ。ふたりしょうぼうしになろう。」

「うん、いいわよ」

二人はさっそく箱積木にまたがると

「ぼくしょうぼうしゃのうんてんしゅ」

「あたしうんてんしゅ」

「じゃあ、じゃんけんできめよう」

「いいわよ」

「さいしょは、ぐぅ・・・」

「ちょっとまって」

「なんだい、よっこちゃん」

「ぴーよくん、なにだすの?」

「ぼく ぱー。」

「どうして?」

「だって、ぱーがすきなんだもん」

「ふぅ~~ん」

「さいしょはぐぅ。じゃんけんぽん」

ぴーよくんはパーを出しました。よっこちゃんはチョキを出しました。

「あたしうんてんしゅせき。」

「ぼくじょしゅせき。」

「しょうぼうじどうしゃ、しゅっぱーつ。う~う~う~かんかんかん」

「う~う~う~かんかんかん」

「ねぇ。よっこちゃん、どこいくの?」

「もちろん、かじをけしにいくのよ。う~う~う~かんかんかん」

「う~う~う~かんかんかん。ねえ、よっこちゃん。」

「なによ。う~う~う~かんかんかん」

「どこがかじなの?」

「しらない。」

「えーっ。しらないのにはしってんの?」

「そうよ。う~う~う~かんかんかん」

「なんかへんだなぁ」

「いいのよ。う~う~う~かんかんかん」

「どうして?」

「そのうちどっかでかじになるわよ。」

「ほんとうかなぁ?」

「さあ、いくわよ。げんきだして、う~う~う~かんかんかん」

「ねぇ、よっこちゃん。もうたくさんはしったけど かじないよ。」

「ほんとう。かじどこにもないわねぇ。そうだ、ぴーよくん。

あたしうんてんでいそがしいけど、あなたじょしゅせきでひまなんだからそこのマイクつかってきいてみてよ」

「うん、わかった。

『え~~、ごちょうないのみなさま。

こちらはしょうぼうしゃです。

どこかにできたてのかじはありませんか?

やけたてほやほやのかじはありませんか?

やけたてほやほやのかじがございましたらおしらせください。

おてをあげてくだされば、すぐけしにいきます。

えー、ごちょうないのみなさま。かじはありませんか?

おおきなかじからちいさなかじまでなんでもけしちゃいます。』

こんなんでどう?」

「じょうずじょうず。ぴーよくん、とってもじょうずよ。

これならきっとどこかにかじはあるはずよ。・・・あっ、あそこにけむりはっけん。」

「けむりはっけん。」

確かに濃い灰色の煙がもうもうと出ています。

誰かがバーベキュウコンロの上でサンマを焼いているのです。

サンマはいいにおいをまき散らし、体中からぽたぽたと脂をたらし、その脂が炭火の上に落ちてボウボウと焔をあげています。

「かじげんばにとうちゃく。」

「さっそくほうすいかいし。」

二人は元気良く箱積木からとび降りると、

両手に持った水鉄砲で

ぷしゅ、ぷしゅ。ぷしゅ、ぷしゅ。ぽにょ、ぽにょ、ぽにょ・・・

と水をかけました。

4丁の水鉄砲はたちまち炭火の焔を消しました。

炭からは真っ白な湯気がもくもくと出ています。

「アーラ、ぴーよくんとよっこちゃん、火を消してくれたのね。

おかげでサンマがまっくろ黒こげにならなくて助かったわ。」

大きなバケツに水を満杯にしてマダムコケイコさんが

おでこのあせをふきふきやってきました。

「ぴーよくん、よっこちゃん。よかったら焼きたてのサンマ食べてって。」

「わーい、うれしいな。」

「いっただっきまーす。」

ぴーよくんとよっこちゃんは焼き立てのサンマをはふはふ言いながらほおばりました。

「おいしい?」

「うん、とっても。おばちゃん、おかわりある?」

「ありますとも、ありますとも、たあんとめしあがれ。」

「やったーぁ。おばちゃんありがとう。」

                  -完―


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# by 09donpo11 | 2014-04-11 21:40 | ばぶさん童話 | Comments(0)

ばぶさん童話  ネズミくんの竹馬

※どうぶつ村の保育園の年長さんのクラスで、或る時たけうま遊びが人気になりました。

たけうまの練習を誰よりも一番熱心にやっていたのはねずみ君でした。

朝早くから練習、練習、猛練習。

薄暗くなった夕方お母さんが保育園にお迎えに来ても、

『もうちょっとだけ。あと一回だけ』

と言っていつまでもいつまでも練習しているのでした。

ある日とうとうたけうまを上手に乗れるようになったねずみ君、もう嬉しくてうれしくて保育園のお庭をかぽかぽ歩き廻っていました。

一生懸命なわとびの練習をしているウサギちゃんの後ろからそおっと近づくと

「うさーぎちゃん」

って呼びました。

その声に振り向いたウサギちゃんはびっくりしました。

だって、自分と同じ目の高さのところにねずみ君のニコニコ顔があったからです。

「みてみて、ぼく、もううさぎちゃんとおんなじくらいせがおおきいよ」

「ねずみくん、たけうまのれるようになったのね。よかったね」

「ぼく、もっともっと大きくなりたいんだ」

次の日です。

昨日よりも背の高いたけうまを練習しているねずみ君です。

一生懸命練習したのでどうにか乗れるようになりました。

もう嬉しくてうれしくて かっぽ かっぽ 歩きまわっていました。

夢中でなわとびの練習をしているウサギちゃんの後ろから、そぉおっと近づくと

「うさーぎちゃん」

ってよびました。

自分の後ろの空のほうから誰かの声がしたので、

振り向いて見るとねずみ君のニコニコ顔がぴかりと光ました。
ウサギちゃんは、
びっくりして思わずびよよよょ~~んと飛び跳ねました。

「わーい、ぼくってウサギちゃんのジャンプしたときとおんなじくらいせがたかくなったんだよ。」

「すごい すごい、ねずみくん、おめでとう」

「ぼくもっともっと大きくなりたいんだ」

そのまた次の日です。

昨日よりももっと背の高いたけうまを練習しているねずみ君です。

こんなに高いたけうまですが、一生懸命練習したので、

ちょっとやそっとでは落っこちないくらい上手になりました。

もう嬉しくってうれしくってかっぽんかっぽん歩き廻っていました。

うんうん唸りながら昇り棒を練習しているろば君の後ろから

「ろーばくん」

って呼びました。

その声に後ろを振り向いたろば君は、

思わずびっくりして目をクリクリしました。

だってろば君の耳の先よりも高い処に

ねずみ君のニコニコ顔があったからです。

「やあ、ねずみくん。たけうまとってもじょうずになったね」

「ぼく、もっともっとおおきくなりたいんだ」

そのまた次の次の日です。

昨日よりももっともっと背の高いたけうまを練習しているねずみ君です。

何度か失敗したけれど、それでもあきらめずに練習したのでどうにか乗れるようになりました。

もう、嬉しくって嬉しくって嬉しくって

ぐわぁし ぐわぁっし と歩きまわっていました。

鉄棒のところで逆上がりを練習しているキリン君の後ろから

「きりーん・くん」

「き―りん・くん」

と呼びました。

ところがキリン君たら、まわりの音なんかぜんぜん聞こえない位に逆上がりの練習に夢中です。

ねずみ君はさっきよりも大きな声で

「き~~りん・くん」とよびました。

それでもキリン君には聞こえません。

キリン君は空を見上げて大きく息を吐いて

「はぁ~、だめだぁ」

とぼやきました。

そこで、ねずみ君は大きく大きく息を吸い込むと・・・

「きーりんくん」

あんまりちからいっぱい呼んだので

ねずみ君は目が回って背の高いたけうまのてっぺんから

ぴゅーって落っこちてしましました。

そのときです。

キリン君が思いっきり首をのばしました。

「わあーーい、きりんくんのじゃんぼすべりだいだぁ」

ねずみ君はキリン君の長い首にまたがり

しゅるしゅるしゅるしゅる、

しゅるしゅるしゅるしゅる、

大きな背中もしゅるしゅるしゅる、

ぴんと張ったしっぽの先までしゅるしゅるしゅるーの、

ぴょーん。

まるでオリンピックの体操選手みたいなカッコイイ着地でした。

「ねずみくんちゃくちだいせいこうおめでとう。」

ぱちぱちぱちぱち

ぱちぱちぱちぱち

お庭のあちこちで遊んでいたお友達のみんなが拍手してくれました。

「きりんくん、もういちどすべらせてよ。こんどはぼく、

オリンピックのスキーせんしゅのジャンプみたいにとんでみたい」

「うん、いいよ」

「ぼく、もっともっと大きくなりたいんだ」


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# by 09donpo11 | 2014-04-11 00:47 | ばぶさん童話 | Comments(2)

Vの文字型に隊形を組んで

遙かな彼方から飛来し越冬し、そしてまた季節が巡るとまたVの字の隊形で故郷へ帰っていく渡り鳥のお話しです。渡り鳥たちはなぜVの字の形を作って遠い道のりを羽ばたき続けていくのでしょう?長年の疑問でしたがそれがひょんなことから理由を知ることができたのです。

ある日のこと公園のベンチで座っていましたら、なんという名前の渡り鳥だかわかりませんが空の上を飛んでくるのが見えました。
隣のベンチに座っていた親子が空を見上げながらこんな会話をしています。

息子さんが、どうして渡り鳥はVの字の形で飛んでいるの?
どうして鳴きながら飛んでるの?
どうして・・・どうして・・・?
といった内容の問いを矢継ぎ早に父親にしました。
レイチェル・カーソンさんではありませんが『センス・オブ・ワンダー』っていいなぁ・・・って子供さんの感性に共感しながらわたしも空を見るともなく見ていました。

すると父親が実に感慨深げに解説を始めました。

わたしも同様の疑問を子供のころから持っていましたので聞くともなしに父親の説明に耳を傾けました。その説明の内容と説明の仕方がとてもすてきだったのでやがて私の耳は『ダンボの耳』状態になっていきました。

説明の概略はこうでした。
・Vの字の編隊飛行をすると列の後方に向かって上昇気流が生まれて後ろの鳥は楽に飛べるのだよ、
・だから体の弱い鳥も仲間と共に頑張りとおせるのだよ、
・列の先頭の鳥の飛ぶ様子は、すぐ後ろの何羽かがその飛び具合を見守りながら飛んでいるので、先頭が飛び疲れてきたなと見て取ると先頭を交替するのだよ、
・そして仲間の鳥たちが鳴き声で『みんな頑張ろう』って応援しているんだよ…。

説明はこんな感じでした。そしてさらにその父親の話は自然界の不思議や鳥の能力など畏敬の念を持って語っているっといった風でした。
私はその父親に対してもの凄い共感を覚えました。
「この人いい子育てしているな」ってうっとりとした気持ちいなりました。

この話をふっと思い出しましたら、私たちの東日本大震災復興支援の活動もこの『雁の渡りの編隊飛行』のようにずっと遠くまで飛び続けたいと思いました。


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# by 09donpo11 | 2014-04-10 17:55 | アップしそびれていた日記より | Comments(0)

ばぶさん童話 カラスのたからもの

からすのカアコちゃんはきらきらひかるものが大好きです。

ある日のこと、いつものように池の上を飛んでいると

ロクジ大橋のすぐ下のロクジ川の川原で

きらきらと光るものが見えました。

カアコちゃんはぱたぱたすぅ~いと橋の欄干にとまりました。

そして橋の下の川原全体の様子を叮嚀に見ました。

「あのきらきらはなんだろう」

ぱたぱたすぅ~とそのそばに降りてみると

それはピンクの柄のついた手鏡でした。

おひさまのひかりをうけてきらきらひかっていたのです。

覗いてみると鏡の中で不思議そうに見ているカラスの女の子がいました。

「こんにちは」

というと鏡の中のカラスの女の子も「こんにちは」といいました。

カアコちゃんがにっこりほほえむと鏡の中のカラスもほほえみました。

「まあすてき。いいものいいものみーつけた。

これお母さんのお土産にしーよう。」

ばさっばさっ ぱたぱたぱたと

カアコちゃんは手鏡をくわえロクジ大橋の欄干に飛び上りました。

もう一度川原全体を見おろすと

ほかにもきらきらするものが見えます。

ぱたぱたすぅ~~いとそのそばに降りてみました。

それはガラス玉のネックレスと銀色の髪留めでした。

「まあすてき。いいものたくさんみぃーつけた」  

カアコちゃんはさっそくネックレスを首にかけ銀色の髪留めを頭に付け

ピンクの柄のついた手鏡を覗いてみました。

「どこかにくちべにはないかしら」

きょろきょろ見渡すと薄紫色のお化粧カバンがころがっていました。

そしてつごうのいいことにカバンのふたがあいていました。

カバンの中にはヘアーブラシや口紅や

今まで見たことのないお化粧道具がいろいろ入っていました。

それらのお化粧道具にはどれもきらきら光る飾りがついていました。

かあこちゃんは口紅をぬり、眉毛ペンで眉を書き

つけまつげをつけると手鏡を覗いて瞼をぱちくりとまたたきました。

そして鏡の中にうつっているカラスに向かって

「あたしきれい?」

と尋ねました。そしてこう続けました。

「ええ、とってもきれいよ。

世界一すてきなカラスの女の子よ」

とうっとりと答えました。

すると、そのとき空から声がしました。

「だれだ、ひとのものをかってにいじっているやつは?」ばさばさばさ。

「だれだ、おれたちの宝物にさわるやつは?」ばさばさばさ。

それはカラスのガン太郎君とごん太郎君でした。

カアコちゃんは急いで橋の欄干に飛びあがりました。

「かあああ。あたしがさきにみつけたのよ。ぜんぶあたしのものよ」

「いいや、このかわらのたからものはおれたちだけのものだ」

「そうだ、ここにあるものはぜ~んぶおれたちのものだ」

とっても口惜しかったのでカアコちゃんは怒って

「かあああ。」と鳴きました。

いばりんぼカラスといじわるカラスは

「がああ。あっちにいけぇ。がああ。」

「ぐああ。とっととでていけぇ。ぐああ」

鋭く目を光らしてばさばさがさがさ。

カアコちゃんを追いかけまわしました。カアコちゃんは逃げました。

カアコちゃんは涙を振り飛ばして逃げました。

「おかあさぁーん、おかあさぁーん」

と必死でお家に飛んで帰ってきました。

カアコちゃんが目にいっぱい涙をためながら帰って来たので

おかあさんはカアコちゃんをぎゅうって抱っこしました。

「どうしたの?カアコちゃん」

「おかあさん、あのね、あのね・・・」

すぐには言葉が見つかりません。

けれどもようやく見つけた言葉を繋いで、おかあさんにお話しました。

さっきみつけたすてきなもののこと。

それがきらきらひかってどれもこれもみんなきれいだったこと。

いばりんぼでいじわるなガン太郎とごん太郎が

その宝物を全部横取りしたこと。

「あたしのたからものだったのに。

おかあさんのおみやげもあったのに。

あたしのたからものとられちゃったぁ。

あたしのたからもの、ぜーんぶ、なくなっちゃったー、かあかあかあ」

おかあさんは、

カアコちゃんのお話を最初っから最後までひとつ残らず聴きました。

それからおかあさんはカアコちゃんをぎゅぅうって抱きました。

カアコちゃんはお母さんのだっこの中でもう一度思いっきり泣きました。

カアコちゃんは気が済むまで泣きました。

おかあさんはカアコちゃんの背中を優しくとんとんしました。

カアコちゃんがいっぱい泣いて、泣いてちょっと泣き疲れた時

おかあさんはいいました。

「カアコちゃんのたからものだったのにぜんぶとられちゃったね。

ぜんぶなくなっちゃたね。

かなしかったね。

くやしかったね。

こわかったね。

でもだいじょうぶ。

げんきをおだし。

いちばんだいじなたからものは

おかあさんの目の中にずうっとあるわ。

カアコちゃんにもみえるかな?」

カアコちゃんはお母さんの眼の中をのぞき見ました。

「おかあさんの一番大事な宝物は・・・かあこちゃん、あなたよ」

カアコちゃんは泣くのをやめました。

お母さんはもう一度カアコちゃんをぎゅぅって抱きしめました。


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# by 09donpo11 | 2014-04-09 22:37 | ばぶさん童話 | Comments(0)