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(3/5回)第4話 5ひきの仔豚と風小僧

ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より

     創作メモ ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格
  長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役
  二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン
  三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い
  四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい
  末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや 
  オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ
  えんぴつおばけ・・・・・・・・・5ひきのこぶたに知恵と勇気をさずける
  かぜこぞう・・・・イタズラもので、すばしっこくって、欲しいものを見つけると我慢できない。

「我慢」することをしらない。



5ひきの仔豚は目を閉じました。
そして大きく息を吸いゆっくり静かに息を吐き切るといいました。

「かぜになる」
体がふわりと浮きました。


「わー、わー、わー」
「そよそよそよ、はるのかぜだよ。ふんわりこ」
「ふわわわわ~~ん、おふろのゆげだよ。ふわわわわ~~ん」
「くるくるくる、ぼくはつむじかぜだよ、くるくるるるる」
「じょうしょうきりゅうだ。ぴいーひょろろ。
とんびみたいでしよ。」
「びゅわわん、びゅわわん。ぼくはしんかんせんかぜだぞ」
「みてみて、くうちゅうでんぐりがえしだよ
くるりん。くるりん。」
「こんどはかざぐるまかぜだ。
みんなぼくの左手の上にみんなの左手を重ねて。
さあまわるぞ。ぐるぐるぐる。
せっけいず、ぜったいさがすぞえいえいおー」


   
     4 戦い


ブァ太郎がみんなに言いました。
「よし、みんなで ふたてにわかれて、せっけいずをさがそう。
ぼくとぶうこはうみのほうをさがすから、
ぶぃじろうとぶぅさぶろうとぶぇしろうは
やまのほうをさがして。」

「ねえ、あいことばをきめない?」
「うん、いいね。なんにしようか」
「『ぶぶぶうのぶうう』がいい。」
「さんせーい。それがいい。」
「じやあ、『ぶぶぶうのぶうう』にけってい」
ぱちぱちぱちぱち。
「それでは、いくよおーお、
あいことばは?」

「ぶぶぶうのぶうう!」
とゆっくり静かに息を吐き切ると
「かぜになる!」
「しゆっぱーつ。」


ブィ次郎とブゥ三郎とブェ四朗は
「よーい、どん」と広い空を山に向かって飛んで行きました。
三匹は自分の好きなように空を飛びながら行きました。
ブァ太郎とブウ子が見送っていると
三匹は途中から変な飛び方をしました。
その飛び方をよく見ていたら、
マントで空中に字を書きながら飛んでいるのが解りました。
その文字を順番に読んでみると、
「『いっ・て・き・ま・す』だって。いってらっしやーい。」
ブァ太郎とブウ子は腕がちぎれるくらいに手を振って
見送りました。
 
「さあ、ぶうこ。ぼくたちもでかけよう。」
「うん、おにいちゃん。」
二人はゆっくり静かに息を吐き切ると言いました。
「かぜになる!」ふわわわわん
「あのあおいうみをめざして、しゅっぱーつ。」
しゅうううううっ。


ブア太郎とブウ子が空を飛んでいくと、
急に横風がぶおぶおぶおおーんと吹いてきました。


「からすども、あのふたりのマントをくいちぎるのだ。
ぶおぶおぶおおーん」
と誰かの声がして、5羽のガラスが
「があぎゃあぐわぁげあごあ」
とブァ太郎とブウ子のマントに襲い掛かってきました。


忽ちブウ子のマントもブァ太郎のマントも
からすたちの鋭いくちばしで切り裂かれて
「きゃあー、おにいちゃーん」
「あーー、おちるぅー」
勇敢なブァ太郎は落っこちながらも空中で
ブウ子をキャッチしました。
ぴゅーん・ズナズナ スナスナスナ…。


落ちたところは海岸の砂浜でした。
「ぶうこ、だいじょうぶかい?」
「うん、だいじょうぶ。」
「あーあー、カゼマントが、からすにかじられてびりびりだあ」
「もうそらをとべないかなあ」
「もういちどやってみよう。ふーぅ『かぜになる』」
二人が叫ぶと、体がふわっと浮き上がりました。
が、ひざ小僧くらいの高さにまで飛び上がったところで、
…どしん

「いたたたた。あれ?」
ブァ太郎のポケットの中に何かがありました。
「あっ、みどりのおばけいろえんぴつだ」


「こんなときはりといとがあったらなあ。
あたし、やぶれたところぬってなおせるのに」
「そうだね。はりといとがあったらなあ」

すると不思議なことにブァ太郎の色鉛筆の先から針と
緑色の糸と赤色の糸がサラサラサラッと出て来ました。
                           
                 ~つづく~
   


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# by 09donpo11 | 2014-05-14 18:58 | ばぶさん童話 | Comments(0)

(2/5回)第4話 5ひきの仔豚と風小僧

 

    ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より

   

     創作メモ  ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格

  長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役
  二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン
  三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い
  四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい
  末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや 
  オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ
  えんぴつおばけ・・・・・・・・・5ひきのこぶたに知恵と勇気をさずける
  かぜこぞう・・・・イタズラもので、すばしっこくって、欲しいものを見つけると我慢できない。「我慢」することをしらない。 


ブェ四朗は自分の絵を見て
「あっ、いない!」
と叫びました。

 

みんなもブェ四朗の絵を覗き込みました。
「ほんとうだ。いなくなっている。」
ブェ四朗の紙にはちっちゃな絵が
こちょこちょたくさん描いてありました。
いろいろな色と形の帽子の絵、
コーンにのってるいろいろな味のアイスクリームの絵。
いろいろなお化けのお面の絵、
その中でも一番まん中にどでんと描いてあったお化けのお面が
紙からすり抜けたのか、そこだけ空っぽになっていました。

 

「がしゃがしゃがしゃ、ははーん。風小僧の仕業だな」
と鉛筆お化けが言いました。
カゼコゾウって…なにそれ?」

「こいつはとってもイタズラもので、すばしっこくって、
欲しいものを見つけると、もう我慢できないんだ。
というよりも『我慢』ということを知らないんだ。」

 

「みんなでぬすまれたえをとりかえそう」
「そうしよう。」
「でもどうやってさがすのさ」
「うーん」
5ひきの仔豚は考えました。
「うーん」
「そうだ、ひらめいた。」
「なになに?」
「…わすれた」
「ねえ、えんぴつおばけ。なんかいいほうほうがない?」

 

「うう~ん、」
鉛筆お化けは鉛筆の先っぽで空中に
クエスチョンマークを描きながら一言つぶやきました。
「・・・風だな」

「…『かぜ』って…なにそれ?」
「風小僧を捕まえるにはみんなも風になることだな」

5ひきの仔豚には何が何やらちんぷんかんぷん。
お互いの目を覗き合いました。

「かぜになるって、どうやったらかぜになれるの?」
「風マントだ」
「えー、カゼマント?」


   3 かぜになった5ひきの仔豚

 

「そうとも風マントさ。
さあこの中から自分の一番好きな色鉛筆をとってごらん」
「あたし、あかがいい」とブウ子ちゃん。
「あおがいい」とブェ四朗君。
「きいろとむらさき」とブゥ三郎君。
「ぴんくとちゃいろ」とブィ次郎君。
「ぜったいみどりがいい」とブァ太郎君。
皆それぞれにお化け色鉛筆を取りました。

「目を閉じて心の中で『風マント』って言ってごらん」
・・・・・・・・
シヤラリラ シヤラリラ ラン

「わー、マントだ」

「あれ?マントにバッジがついている」
「キラキラしていてかっこいな。バッジにかぜってかいてある」

 

「がしゃがしゃがしゃ、それは風・無線機だ。」
「かぜむせんき?」
「みんなと遠く離れても、いつでもどこでもお互いに話ができる。」
「どうやってつかうの?」
「話したい相手の名前を呼ぶと、そのバッジがピカピカ点滅する
バッジが光ったら返事をすればいいんだ。試してごらん」

 

ブァ太郎が言いました。
「ぶぇしろう ぶぇしろう きこえるかい?」
するとブェ四朗のバッジがピカピカ光りました。
「ほらほら、ぶぇしろう、へんじしなくっちや」
とブウ子が言いました。

「はあーい、こちらぶぇしろう。ぶぁたろうにいさんきこえるよ」
するとブァ太郎のバッジがピカピカ点滅しました。

 

「がしゃがしゃがしゃ
諸君は今から風マント・レンジャーだ。」
5ひきの仔豚は目をキラキラさせて一斉に言いました。

カゼマントレンジャー

でゅわでゅわでゅわ っあー
でゅわでゅわでゅわ っあー
ぼくたちはでゅわでゅわ っあー
ぼくたちはでゅわでゅわ っあー
ことりもびっくり カゼマントレンジャー
ぼぼんぼんぼん
ばびぶべぶうこ ばびぶべぶうこ
ばびぶべ ばびぶべ ぶうこ~~~おでゅわ~~ ♪

 

「盗まれた設計図を探しに行っておいで。」
「でも、どうやってとぶの?」
「目を閉じて大きく息を吸って、
それからゆっくり静かに息を吐いて、
息を全部吐ききったら『風になる!』って言えばいいんだ」

                         ~つづく~


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# by 09donpo11 | 2014-05-14 00:01 | ばぶさん童話 | Comments(4)

(1/5回)第4話 5ひきの仔豚と風小僧

ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より

    創作メモ ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格
  長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役
  二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン
  三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い
  四男ぶた……ブえ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい
  末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや 
  オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ
  えんぴつおばけ・・・・・・・・・5ひきのこぶたに知恵と勇気をさずける
  かぜこぞう・・・・イタズラもので、すばしっこくって、欲しいものを見つけると我慢できない。「我慢」することをしらない。


   
   1 設計図

ある日5ひきの仔豚は、
「みんなでなにかおもしろいことしてあそぼう」
と相談しました。
いろいろなアイデアが次々と出て来ました。
どれもこれも今すぐやりたいことばかり。
ブェ四朗が言いました。「おばけのきがいい」

「なにそれ?」
「おばけのきがあってね、そんでね、あのねうんとね、えぇとね…」

「なんだかよくわかんないけれど…おもしろそうだね」

そこで、お化けの木を作ることにしました。
ブァ太郎兄さんが言いました。
「よしみんなでせっけいずをかこう」
「このかみにえをかこう」
とブィ次郎兄さんがみんなに紙を配りました。


「こんなちいさなかみじゃつまんないよ」
とブゥ三郎が言いました。
「だいじょうぶさ、みんなのえをがったいさせればいいんだよ」
とブィ次郎兄さんがにっこりと言いました。


「ぼくはふとくてごっついねっこのえをかくぞ。
どんなおおかぜがきてもふきとばされないんだ」
とブァ太郎兄さんが言いました。


「ぼくはぶっとくて じようぶなみきをかこう。
おっきなたいふうがきたってへいちやらさ。」
とブィ次郎が言いました。


「じやあ、ぼくは…くにゃくにゃ、にょきにょきのえだをかくぞ。
なんにんよじのぼってもへっちゃらさ。」
とブゥ三郎がいいました。


「じゃあ、じゃあ、あたしはいろいろなおはなをかくわ」
とブウ子が言いました。

「あっ、ぶうこじゅんばんぬかしい。いーけないんだ、いけないんだ」
とブェ四朗が口をとんがらかして言いました。

「だって、ぶぇしろうぼうっとしているからあたし
おいぬいちゃったんだ」
「ぼくは、ぼおっとしてなんかいないぞ。
なにをかこうかって、ちょっとかんがえていただけなんだぞ」


「ふたりとも、けんかしない、しない。
ぶぇしろうなにをかくんだい?」
「うんとねえ、えーとねえ」
「はながさいたら、そのあとはみがなるんでしょう」
とブィ次郎がことばをつないであげました。

「そうだよ、そうだよ、いろんなみがなるの」
とブェ四朗が胸を張って自信満々言いました。


その時5ひきの仔豚の背中を乗り越えて
「皆さん、どれでも自分の一番好きな色を選んでください。
がしゃがしゃがしゃ」
と鉛筆お化けがいろいろな色鉛筆を
両腕に抱えきれない程持って来て言いました。
いったい何種類の色鉛筆があるのか数えきれませんでした。

それでも不思議なことに、5ひきの仔豚は自分の書きたいものに
ピッタリの色鉛筆を簡単に見つけることができました。
そしてもっと不思議なことには
「あれとこれとそれ」
ってな具合に何本かの色鉛筆を選んで、
それらを塗り重ねていくと、
自分が描きたかったものにピッタリの色が新しく生まれて
くるのでした。
何故ってそれは魔法の色鉛筆でしたからね。
鉛筆お化けはお化け屋敷を作った時からのあそび仲間です。

   
   2 盗まれた設計図

仔豚たちは三日かかってお化けの木を描き上げました。
というよりは、お絵かきするのがもう楽しくって、楽しくって、
明日も描こう、そのまた明日も…って描き続けていたら
あっというまに三日もたってしまっていたのでした。


「わーい、できたぞ」
「ばんざーい」
「かんせいのパーティーをしよう」
「りんごジュースでおいわいしよう」
「かんぱーい」
ごくごくごく。 ごくごくごっくん。


その時ちょっぴり不思議な匂いがしたかと思ったら
突然ものすごい風が吹いてきました。


ぶおぶおぶおおーん
ぶおぶおぶおおーん


5ひきの仔豚はホコリが目に入らないように
風に背中を向けたり、目を細めたりしました。  

5ひきの仔豚は一斉に叫びました。
「あーっ」
なんとその風は仔豚たちが夢中で描きあげた絵を
さらっていったのです。
風に飛ばされた絵は全部で4枚。
残ったのはブェ四朗の描いた絵が一枚だけ。


                                                       ~つづく~


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# by 09donpo11 | 2014-05-13 00:01 | ばぶさん童話 | Comments(2)

(6/6回) 第3話  5ひきの仔豚と狼の 『お化け屋敷でしょ』(最終回)   

ばぶさん童話  新シリーズ『5匹の仔豚とオオカミ』集より


   ●仔豚のお化けレストラン

 

狼が立ち上がると
テーブルも椅子もノートも鉛筆も消えていました。
けれどもすぐ傍にドアが見えました。
中からいいにおいが流れて来ます。

 

狼がドアのノブに触って開けようとしたら
♪たーらら・たらりーたらりーたーたーらーら・・・♪
と5匹の仔豚のアカペラが聞こえて来ました。

 

「ふぅ~ん。このメロディーはムソルグスキーのピアノ組曲
『展覧会の絵』プロムナードじゃねえか。
けっこうおっしゃれー。」

 

ギッギッギッギッギィ~~~イ。

 

「うう、この音、きもちわりぃー」
狼はその部屋の中に入りました。
「うう。おいら怖く なんかないもんねー」

バタンっと勝手にドアが閉まりました。

「怖くなんか、こわくなんか、ないもんもんもんねぇへろへろへろぉ」

ぶるぶる。

 

真っ赤なテーブルクロスにおおわれた

「していせき」と名札のあるテーブルがありました。
その名札をよく見ると『おおかみさまごよやく』と書いてあります。

 

狼はそのテーブルの椅子に坐るとエプロンをつけました。
「おいら めっちゃ はらぺこだもんね。
どんなごちそうにありつけるのかなぁ?
カレーライス、スパゲッティー、ハンバーガーにイチゴケーキ、
チョコドーナッツにソフトクリーム、・・・あとは・・・」

自分の食べたいものをあれこれつぶやいていると、
んぴょ ぴょぴょ ぴょぴょっ とご馳走たちが湧いて出ました。

 

「うっひょー。

おっ、カレーライス、
スパゲッティー、

ハンバーガーにイチゴケーキ、
チョコドーナッツにソフトクリーム。

ぜーんぶあるじゃねえか。
あれぇ?肝心のナイフとフォークがないねぇ」

 

狼がぼやくと、なんと狼の右手ナイフが、左手がフォークになっていました。
「だーめ。だめだめだめ。こんなのだーめ。
エレガントにいかなくっちゃね。 
あーきみきみ、ナイフとフォークを持って来てくれたまえ。」

ウエイトレスの服を着たブウ子がナイフとフォークを持ってきました。
「ごくろう」

 

狼がよく見るとそのナイフとフォークは赤ちゃん用でした。
「ちちちち。あーきみきみ」
とブウ子を呼びましたが狼の声が聞こえないのか 
ブウ子はすぅーとどこかへ消えてしまいました。

 

「あー、そこのきみきみ。
べつのナイフとフォークにとりかえてくれたまえ」 
「かしこまりました。」
ウエイターの服を着たブァ太郎が返事をしました。
「こちらでよろしいでしょうか?」
「あー、ごくろう」

よく見るとこんどのナイフとフォークは
まるで幼稚園の砂場で子どもたちが使う道具のような大きさでした。 

「ちちちち。こらこら きみ・きみ、きーみ」
と狼はブァ太郎を呼びましたが、狼の声が聞こえないのか
ブァ太郎は振り向きもせずそのまますぅーと消えてしました。

 

「あぁ~あ。しょうがねぇなぁ~。

・・・・・・あっ」

見るとテーブルの上には一つもご馳走が残っていませんでした。

「誰かが全部くっちまった。
最初っから手づかみでも何でもいいからくっちまうんだった。 けっ」

 

狼がふてくされているとテーブルの上の大皿も小皿もカップも
全部消えてなくなって、
新たに大きなスープ皿が乗っかっていました。
それは狼がこれまで一度も見たことのないくらい大きなお皿でした。
まるでお風呂の湯船位の大きさです。

 

「ん? 中はどうなってんだぁ?」

狼が椅子の上に立ちあがってお皿の中を覗き込むと
足がつるりと滑ってドップ~~ン
スープの中に落っこちてしまいました。

「わーい、プールだ、プールだ。じゃぶじゃぶじゃーぶ。
すいすいすーい。」
と狼がスープの中であそんでいると、
頭の上で誰かの話しあう声が聞こえました。

狼は天井を見上げました。

 

するとそこには三つ目大入道のでっかい顔と、
一つ目小僧のちっちゃな顔が見えました。

「こいつぁ、うまそぉーだ。」
「おいちゃん、ぼくにもわけてくれよぉ」

三つ目大入道と一つ目小僧のよだれがタラーリと垂れました。

 

「わーわーわー。ぎゃああああああ」
あんまりびっくりしたので狼は思いっきり飛び上って
天井を突き破り、

屋根を突き破り、
お化け屋敷のてっぺんに飛び出てしまいました。

夜空ではお星さまたちが

「おやすみなさーい」

とぴかりぴかりいいました。

狼は「ふぁああ~~~あ」と大きなあくびをひとつしました。


                ~第3話 お・し・ま・い ~


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# by 09donpo11 | 2014-05-12 00:02 | ばぶさん童話 | Comments(0)

(5/6回) 第3話  5ひきの仔豚と狼の 『お化け屋敷でしょ』

ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より
    
     創作メモ
    ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格
    長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役
    二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン
    三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い
    四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい
    末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや 
    オオカミ……・のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ
           まだ名前はないが文字が読めるようになったのだ。
           字が読めるって嬉しくてたまらないのだ。
   
    
   ●本物のしっぽはどっちだ?と悩む狼
 
「どっちかがほんもので、どっちかがにせものだ。まちがいない。
だいたいしっぽが二本なんて、めんどうみきれないぜ。
なに?にほんのしっぽでにほんおおかみだぁ?
つまんねえダジャレはよせやい、
こうみえてもおいら血統書付のヨーロッパ狼の純血種だって
おいらのおばあちゃんが言ってたって、ずうぅっと昔どこかで
誰かが言ってたのを立ち聞きしたことがあるんだ。そうよ、舶来の狼よ。
なになに、道理でどことなく遺品を感じさせるエレガントな立ち居振る舞い
ですねだと、よせやい。
照れるぜ。
おいらこう見えてもシャイなんだぜ。
 
こら、しっぽ。聴いてるか?おまえも、おまえも、
そっぽ向いてんじゃないってーの。
おいらの目を見ろ、めを。
なぁー、きれいなつぶらなひとみだろ。
目は心の窓ってんだよ、しってっか?
こんなひとみの狼にうそをついちゃあぁ・・・やーよ。
 
どっちかがほんもののしっぽで、
でどっちかがにせもののしっぽ。
ね。どっちかがどっちかで、
どっちかがどっちなわけよ。
うう~~む。お前たちいったいどっちが本物なんだぁ?」 
 
すごんで説教してみたものの、二本のしっぽは睨み合っています。
「だめだっこりゃ。こうなったらおいら、しっぽにかけあうね。」
 
狼はガラッと態度を変えて鳥肌の立つような優しい声で
「あー、あー、しっぽさん、しっぽさん。
どうか正直にお答え願います。
たとえどっちかが嘘だとばれてもあたくしはあなたを責めたりいたしません。
誰にだってほんの出来心っていうものはあるものでございます。
嘘というものは必ずいつかばれるものです。
一つのささやかな嘘をついて、その嘘を隠すために
さらに大きな嘘をつくことになるのでございますよ。
そしてそのまた嘘を隠すためにもっと大きな嘘をつき
ついには『大ウソつき』の汚名を着るのです。
今からでも遅くはありません、正直に本当のことをおっしゃいな、これが最後ですよ。
あたくしがみっつ数えたらお答えください。よろしいですか。
どっちがおいらの本物のしっぽでございますでしょうかぁ?
さん、にい、いち、ぜろ。はい、どうぞ」
 
それぞれシッポはすごい勢いで言い張りました。
「おいらがほんもののしっぽだい」
「おいらのほうがほんとうのしっぽだぜ」
「おいらだ」
「おいらだ」
「わーわーわーわーわー」
「うっるさーい。おだまり!」
しゅん。
二本のしっぽは狼に叱られてうなだれました。
 
「おおかみさま、わたくしがほんもののしっぽでございます」
「いいえ、いいえ、おおかみどの、せっしゃがほんもののしっぽでござる」
「わたくしです」
「せっしゃでござる」
「わたしっ」
「せっしゃっ」
「わたし、わたし、わたし」
「せっしゃ、せっしゃ、せっしゃ」 
 
♪せっしゃっ せっしゃっ しっぽ しっぽ 
しっぽ しっぽ しっぽっぽぉ~~~おんんん。っでゅわ~ん♪
 
二本のしっぽは肩を寄せ合いみごとなハーモニーで歌いました。
ビブラートのかけ方までぴったりです。
狼は思わず両手を離して
「ブラボー」っと嬉しく叫び熱烈な拍手をしました。
背中でしっぽも
「ブラボー」と揺れたので狼が恐る恐る触ってみると
しっぽは一本になっていました。
やれやれほっとしました。
 
「もしかして、今のがあの有名なしっぽおばけ?
ぞ~~、ぶるぶるぶる」
狼は本物の自分のしっぽをそっと優しく抱きしめ
「しっぽちゃん」と愛おしく言いました。 
その眼にはうれし涙が光っていました。      

                                               ~つづく~

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# by 09donpo11 | 2014-05-11 00:25 | ばぶさん童話 | Comments(0)