ばぶさんポエム あしの裏 (出発前の会話)
あしの裏 出発前の会話
かかとがつまさきに言いました。
「おーい10ぽんの兄弟たち、しっかり大地をつかんでいるかい?」
ゆびさきたちはむずむずへんじしました。
「つかんでいるよ、がっちりスクラムくんでさ。かかとさんはどうだい?」
「ああ、しっかり体重をうけとめているよ」
まんなかでつちふまずくんがいいました。
「さあ、つまずかないように、
よろけないように
きょうも役目をはたそう」
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あしの裏 出発前の会話
かかとがつまさきに言いました。
「おーい10ぽんの兄弟たち、しっかり大地をつかんでいるかい?」
ゆびさきたちはむずむずへんじしました。
「つかんでいるよ、がっちりスクラムくんでさ。かかとさんはどうだい?」
「ああ、しっかり体重をうけとめているよ」
まんなかでつちふまずくんがいいました。
「さあ、つまずかないように、
よろけないように
きょうも役目をはたそう」
思いついたのが7日前。
試みの第1弾を実行したのが5日前。
就寝する時に『あれぇ、ちょっとばっか昨日よりも足むくみ過ぎかなぁ』
目に留まった布製の箱状のものを足にあてがって眠りました。
ちょっと高さが高すぎだったかも。若干違和感がありました。
次の夜、試みの第2弾。
クッションに変えてみました。今度のはちょっと低過ぎかなぁと思いつつも実行。
元来私は寝相がいいほうで、70㎝位の幅の中で真っすぐの姿勢で眠り続けられます。
けれどもそれにもかかわらず寝ている間にどこかに蹴飛ばしていたのでしょうか。
朝起きたときには脇のほうにずれていて足にあてがっていたつもりが役立っていませんでした。
そしてそのまた次の夜、試みの第3弾。
クッションをバスオルで巻き付けて高さと幅を調整してみました。
寝ている間に型崩れしていたものが改善されちょっぴりいい感じ。
暫くはこれで様子を見ることにします。
試行錯誤は続きます。いつかきっとより良いものに改善できるでしょう。
ベーリング行きの最大急行の同乗客の中に
黄色い硬い帆布の上着を着た若い船乗りらしい青年がいます。
この青年のイメージが今ひとつ掴みきれないままに朗読の稽古を進めていました。
青年は自分にだけ聴こえるくらいの微かな音量で口笛を吹き、
窓ガラスに付いた氷をポケットから取り出したナイフでがりがりと削り
一人夜空を見上げています。
酔いのまわったイーハトブのタイチが青年に話しかけても
そんな言葉は耳にも入らないようでした。
この寡黙な青年がお話しの後半で白熊たちの襲撃をびしっと解決します。
(前略)
青年はしっかりその(赤ひげの)襟首をつかみピストルを胸に突き付けながら
外のほうへ向いて高く叫びました。
「おい、熊ども。貴様らのしたことはもっともだ。
けれどもな おれたちだってしかたない。
生きているには着物も着なけぁいけないんだ。
お前たちがさかなをとるようなもんだぜ。
けれどもあんまりむほうなことはこれからきをつけるようにいうから今度は許してくれ。
ちょっと汽車が動いたら俺の捕虜にしたこの男は返すから。」
(後略)
なんてったってかっこいい活躍ぶりの彼なので
なんとなく二枚目のシティーボーイというキャスティングで朗読していました。
けれどもどうしてもキャラが決まらないので何かよい工夫を加味できないか
ああでもないこうでもないとあれこれ思いを巡らしているうち突然閃きました。
標準語の感じから離れてセリフにお国言葉のイントネーションをつけて、
しかも漁師という仕事柄の風合いを滲ませてみることにしました。
ようやく自分の納得のいくような読みに半歩近づけました。
『氷河ネズミの毛皮』そして『水仙月の四日』 その3
登場人物たちのセリフの言い回しは朗読をする人にとって一番工夫のし甲斐があるところで一番おいしいところです。
朗読を始めた最初の頃はいわゆる声色(こわいろ)を使って読んでいたという傾向がありました。そのほうが良い朗読 (?) というような勝手な思い込みがあったので、結構派手に声色を使いまくっていました。
ところがその一方で、こうした読み方は表面的には上手そうに聞こえても、その実、作り過ぎからくる嘘っぽさや違和感が後味の悪いものとして残ります。
こういうのじゃあない読み方をしたい・・・という強い憧れがはっきりと感じられるようになり最近は極端な声色は使わないで朗読しようと心がけています。
そのように朗読しようと思いに至った動機と発見には二つの気づきがあります。
① ひとつは故古今亭志ん生師匠の落語の語り口でした。
例えばおかみさんの声も声色を作らずごく普通に志ん生師匠の声そのもので語っていて、それでいておかみさんのせりふはおかみさんのせりふとしてきこえてくる不思議さです。
② 声色を使わなくてもセリフの向こう側にある登場人物たちの心の動きや微細な気持ちの変化の描写には声色がかえってじゃまっけなのではと思えてきたのです。
登場人物たちの心の動きや微細な変化の表現は、吐息や溜息や舌打ちや息遣いのゆらぎなどをセリフの端々にちょっと添えるだけでも十二分に伝わる場面がかなりあります。
『氷河ネズミの毛皮』ではイーハトブのタイチがお酒を飲んで酔いが回ってくると見当たり次第に周りの人間に管を巻くという場面があります。
「くだをまく」とは酒に酔ってくどくどとつまらないことを言うという品格のやや崩れた姿です。
酔っぱらいの戯言(ざれごと)というのは時には聴きようによって不愉快や不快感を醸し出す耳障りなしゃべりの側面があります。
確かに耳障りさが匂っても、不快を伴った耳障りさと感じさせずに、「しょうがねぇ野郎だなぁ」と苦笑いを誘えるような読みができるか、ギリギリのところに挑んでみたいと思います。
乞うご期待。
この思いを伝えたいあなたがそこにいて、この思いを綴っている私がここにいる毎日の暮し・・・って素敵だしょう。これってきっと恋心?優しくぎゅって恋心をハグします。
又聞きのまたぎきですからいったいどなたの言葉なのかは知りません。
けれども、こんなことばがあるのを知っています。
「『か・き・く・け・こ』で暮すと幸せになる」のだそうです。
こんな着眼点を発見したその人に祝福の乾杯をします。
さて実際のところどうなんでしょうかと自分なりに思いついた言葉を順不同に綴ってみます。
か・・・感動、感謝、感激、観察、快食快眠快便
き・・・興味、共感、協同、共同、協働、協力、教育(自己教育)、
く・・・工夫、苦労、苦心、苦学、
け・・・研究、見学、献身、健康、敬虔、賢治
こ・・・恋心、恋人
これって幸せづくりのツールです。
錆びつかないように道具(ツール)の手入れは大事です。
幸せづくりの道具箱の中を覗いたらまだまだほかにもありそうです。
私たち一人一人の存在そのものが『幸せづくりの道具箱』なのだと今朝気がつきました。
この思いを伝えたいあなたがそこにいて、
この思いを綴っている私がここにいるという日々の暮し。
これってきっと恋心です。
万感の思いを込めてぎゅぅ~うううって恋心を優しくハグします。
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