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ばぶのばぶなひとときをご紹介します
by どんぽのばぶ
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ばぶさんな童話 「ものづくりの妖精さんたち」


『ものづくりの妖精さんたち』
  
  まず妖精さんのこと

妖精さんって何でしょう?

最初に断わっておきますが、私の語る妖精さんは魔法使いではありません。
悪戯好きの妖精さんたちとも一寸ばかり違う妖精さんです。

この世の生きとし生けるものすべての人にそれぞれ、
その人の妖精さんがいるのですよ。
しかもいろいろな妖精さんが実に沢山いるのですよ。

私の場合で言えば、『ものづくりの妖精さん』『ことばの妖精さん』
『おはなしの妖精さん』『音楽の妖精さん』・・・
その数は数えきれませんがとりあえず、
満点の空いっぱいの妖精さんがいるとお考えください。

私にとって私の妖精さんは、みんな私を煽ってくれる御贔屓さんです。

もしもあなたがシンガーソングライターでどこかのホールでライブをしたとします。
その時ホールいっぱいに詰めかけた観客(ファン)のすべてが妖精さんです。
その盛大な拍手を浴びてあなたは歌います。
いつも以上の実力を発揮しているシンガーがあなたです。

イメージできましたか?それでは別の角度からお話を続けましょう。


  私と妖精さんたち

妖精さんたちを見たことはありません。
でも、妖精さんたちの気配を感じることはしばしばです。
気がつくとすぐ傍に来ているというのがほとんどです。

そして、また気がつくと
もうどこかに出かけた後のようで、あたりに気配がありません。
妖精さんたちは気まぐれなのでしょう。
それでいいのだと思います。
そのようにして大昔から息づいてきたのだろうと思います。
きっとこの先もずうっとそのように息づいていくことでしょう。

妖精さんたちは
「次はいついつ何時に来るね」
なんて約束もしないうちにいなくなっています。

妖精さんたちに話しかけても返事はしてもらえません。
ですから私は返事を期待したり強要したりせずに話しかけます。

私は妖精さんたちにひたすら話しかけ
妖精さんはひたすら話を聞いてくれます。

拒否なんてしません。すべて聞きとってくれます。
妖精さんは返事をしてくれませんが、その代わり拍手してくれます。

ひそやかな拍手の時もあれば、
盛大な熱烈な大拍手の時もあります。
その拍手を浴びると私の中の潜在能力の華が開花します。
自分で閃いて開花するのか、
妖精さんに閃かせてもらっているのかどっちだかは解りません。 

そしてその閃きを得た時、妖精さんたちの拍手は
その体内にまだまだ沢山の潜在能力の華の蕾が
揺らぎながら眠っていることを実感させてくれます。

  そしてものづくりの妖精さんたち

さまざまな妖精さんたちが居る中で
私の所にいちばん最初に来てくれていたのが
ものづくりの妖精さんたちです。

思い起こせばその自覚もないままに30年以上も前から共に暮らしてきてました。
それなのにものづくりを始めたあの頃は
ものづくりの妖精さんたちがいることさえも思い及びませんでした。
自分自身に対して夢中だったからです。

そして何年か経った頃
ものづくりの妖精さんたちの拍手が心に伝わってくるようになると、
ふと立ち止まっては、思いをさまざまに馳せてみました。

「あれ、この感覚はなんだろう?(けれども、なんだかわからない)」
「もしかして、これはモノづくりの妖精さん?」って思ったりもしましたが、
それでも、ものづくりの妖精さんは私の知らないどこか遠くにいて、
そこから気紛れに私のところにやって来るものと解釈し
そのようにすっかり思い込んでいたのです。

ところが、どうやらそれは違っていました。
ものづくりの妖精さんは私のすぐ傍に本当にいるのです。
たとえば睫毛の先くらい、近過ぎるくらい近い処に妖精さんたちはいるのですが、
あまりに近すぎてかえって見ることも感じ取れることもできません。

還暦過ぎて気がついたのですが、
ものづくりの妖精さんたちは私の外側にいるのではなくて
むしろ私の内側で、あらかたは眠っているのです。

たまにはうたた寝していることもありそうですが
大抵は爆睡していることのほうが圧倒的に多そうです。
いつ目覚めてくれるのかは見当もつきません。

けれどもいろいろな妖精さんたちと
一緒の生活を愉しむ甘美な習慣がすっかり身に就いたおかげで
最近では妖精さんたちの覚醒や、到来の気配を感じ取れやすくなって、
時には到来の予感めいたものさえも感じます。


実に幸せな、実にありがたいことです。



by 09donpo11 | 2014-07-09 00:01 | ばぶさんな童話