今年最後の「お話おじさん」
実にありがたいことに昨日、突然ながら懇意にしてくださっている保育園で「お話おじさん」のゲリラ講演をさせていただけた。本意としては12月28日の本公演に向けてのネタオロシのリハーサルでもあるのでした。
メインにしたお話は先日書き下ろしたグリムなばぶさん童話シリーズ第1弾の『おいしいいおかゆ』でした。
この作品を子どもたちに向かって語ったのはこれが事実上の初演。
夕方のお迎えを待つ年長、年中、年少の子どもたち約30名。
ありがたいことに各クラスともだいたい10名くらいずつの子どもたちがいました。
同じお話を語っても年齢によってお話に対する食いつきも反応もいろいろだからこれが返って演者にとっては大変良い勉強になります。
何につけても『限りあるスペース』これをどう受け止め表現していくのか?
『おはなしの世界』も、『一枚の画用紙』や『一面のサッカーコー』トと同じです。
限りある…というのは一見不自由のようにも見えますが、返って限りある自由の世界でもあります。限りある…その意味では私たちの人生もまたしかりですね。
誰が誰に向かって何をどう伝えるのか、このお話そのものの『へそ』はどこか等々が一晩寝て目覚めた朝にフォーカスできた実感を得ました。
「♪・・・こたえはかぜのなか・・・♪」というフレーズが何かの歌の中で歌われていましたが、私の場合『答えは子どもたちの反応の中』のようです。